『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教213 

預言者の家系の高貴さ 


かれは公正かつ正義を全うする御方であることを証言する。かれは(公正か不正かを)決定する調停者であられる。ムハンマドはかれの僕、使徒、被造物の長であることも証言する。アッラーが家系を定められるときは、彼をより良い方の家系に置かれるので、悪事を働く者が彼とそれを共にすることはなく、邪悪な者が彼の仲間となることはなかった。

用心されよ! 誠に、栄光のアッラーは、真実の柱と(逸脱からの)忠実な守護のために、それに適した者に美徳を御与えになる。すべての服従に関して、舌で語ること、また堅固な心を与えられることにより、栄光のアッラーの援助があるのがわかろう。充足を求める者には充足があり、救済を求める者には救済がある。



従うべき導きの高徳者の人格


知っておきなさい。誠に、アッラーの知識を保存する被造物は、かれが保護を望まれることを保護し、(他者を益するために)かれの泉を注ぐ。彼らは互いにやさしく接し、親しみを抱いて会う。彼らは喉の渇きを癒してくれるコップで水を飲み、満ち足りて水場から戻ってくる。不安(恐れ)に左右されたりしない。悪口が彼らを侵すことはない。このように、アッラーは彼らの性質を礼儀よさで結ばれた。このために彼らは互いを愛し、互いに出会う。良い種と悪い種を分けて選んだ種のように、彼らはより優れるようになった。この選別が彼らを区別した。選ぶ過程が彼らを純化させたのである。

したがって、人はこういった特質を身につけることで栄誉を確保しなければならない。
最後の審判の日を恐れよ。寿命の短さに、次の場所へ移るまでの間を過ごす場所への旅立ちまでの短い時間に、感謝しなければならない。したがって、この移動のために、そして、わかっている出発までの宿場を求めて何かをなさねばならない。祝福されるのは、高徳の心を持ち、導いてくれる人に服従し、破滅に誘われても思いとどまり、(導きの)光を与えてくれる人を助けることで安全な道を選び、指令してくれる指導者に従うことで導きの扉が閉まる前に急いで向かい、悔悟の扉を開き、罪を取り除く者である。その人は確かに正道の上に置かれている。まっすぐな道に向かって導かれている。




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