『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教167 

アミール・アル=ムウミニーンに忠誠を誓った後、預言者の教友の何人かが
「ウスマーンを襲撃した人たちを罰するべきである」と言ったのに対して返答した。 


おお、兄弟よ! あなた方が知ることにわたしは無知ではない。
だが、わたしにどんな力があるというのか。彼を攻撃した人たちは権力の極みにある。
彼らは我々より優勢で、我々は彼らより優勢ではない。
彼らは今、あなた方の奴隷そしてアラビアの遊牧民ですら彼らに加わるという立場にある。
今、彼らはあなた方の一人となり、あなた方を好きなように傷つけている。
あなた方の目指すことに可能な方法はひとつでもあるのか。

このような要求は確かにイスラーム以前の時代(ジャヒリーヤー)のものであり、この人たちは彼らの背後でそれを支持している。 事に熱中すれば、人びとは違う見方をするようになろう。
或る一団はあなた方のように考えるが、別の一団はあなた方のようには考えない。
さらに別の一団はああでもこうでもない。人びとが静かになり、心が元の状態に戻るまで忍耐されよ。そうすれば人びとの権利は容易に獲得できる。わたしを頼りにしていなさい。
わたしによってあなた方に与えられたことをみよ。あなた方の力を封じ、強さを弱め、無力を引き起こし、名誉を汚すようなことをしてはならない。わたしは可能な限りこの問題を抑制する。
だが、最後の手段が必要になった場合は、もちろん(戦いの)熱い鉄で焼印を押す。




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