『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教145 

ウマル・イブン・アル=ハッターブがペルシャの戦いに自分も加わるべきかどうかを
アミール・アル=ムウミニーンに相談したときの言葉。  


この件においては、征服の勝利は勢力の大小によって決まるのではない。
現在のこの位置に立ち、現在の地位に到達したのは、すべての信仰の上に高められた
アッラーの教えと、かれが動員し拡大した神の軍隊によるものである。
我々はアッラーの御約束を授かっている。
かれはその約束を満たされ、かれの軍隊を支持なさる。


政府の頭の位置づけは、数珠玉をつなげて維持するための糸である。
糸が切れてしまえば数珠玉はばらばらになって失われ、再びつながった数珠には戻らない。
今日のアラブ人は、人数は少ないがイスラームがあるので大きい。統一があるので強い。
あなたは彼らの軸として、(政府の)臼をアラブ人の援助によって彼らの底となり、
回転させていなくてはならない。戦いは避けられよ。
あなたがこの場から離れれば、あらゆる方角からアラブ人があなたを攻めるので、あなたが
置き去りにした場所があなたの眼前の場所よりも重大になるだろう。


明日、ペルシャ人があなたに会えば、彼らは言うであろう。
「彼はアラビアの長だから、彼を取り除けば平和になる」と。
こうしてますますあなたを敵対し、熱心にあなたを狙うだろう。
ムスリムと対峙するために出発しているとあなたは言うが、さぁどうであろう。
アッラーはあなた以上に彼らの出発をひどく嫌われる。
かれは嫌われることを妨げる力をさらに御持ちである。
彼らの人数の規模をあなたは考慮するが、過去、我々は大人数の兵力に頼って
戦ったのではない。アッラーの支援に基づいて戦ったのである。




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