『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教171 

協議委員会とジャマルの戦い 


アッラーに称賛あれ。その視界から一つの天が別の天から隠れず、一つの大地が別の大地から隠れない御方に。



同じ説教より
ウマル・イブン・アル=ハッターブ逝去後の
協議委員会に関して


誰かがわたしにこう言った。「おお、アビー・ターリブの息子よ、あなたはカリフを熱望している」その後で彼はこう言った。「いや、アッラーにかけて、あなたは欲深いのだ。あなたの方が遠いのに。わたしの方が近いというだけでなく、もっとそれに適している。わたしは自分の権利として求めたが、わたしとそれの間を邪魔し、わたしの顔をそれから背けさせる」
その場に居合わせた人びとの前でわたしが議論で彼の耳を打ちのめしたとき、彼はそのことでわたしにどう返答してよいかわからずに当惑したようにびっくりした。

おお、我がアッラーよ! クライシュとその援助者に対して貴方の援助を請い求める。
彼らはわたしの血縁(の権利)を拒否し、わたしの高い位置を低め、わたしの権利(カリフの権利)に反対して団結する。
彼らはこう言った。「正当な権利のことでは、あなたにそれがある。それでも捨てることができるということに気づかれよ」



同じ説教より
ジャマルの人びと


彼ら(タルハ、アッ・ズバイル、彼らの支持者)は神の使徒―彼とその家族の上に神の祝福と
平安あれ―の妻を引きずり込んだ。召使の奴隷を売りに出すように。
彼女をバスラに連れて行き、この二人は(タルハとアッ・ズバイル)自分の女を家に居させながら、神の使徒の妻を軍隊に入れて自分や他者の前にさらした。その軍隊には、わたしに従うと申し出、強制でなく従順にわたしへの忠誠を誓った者は一人もいなかった。

ここバスラで彼らはわたしの知事と公庫担当の長官その他に接近した。
そして拘束した人びとを殺し、裏切り行為をして他の人びとを殺した。
アッラーにかけて。誤りでなく故意にムスリムを一人でも殺害していたのだとすれば、
この軍隊の全員をわたしが倒していても合法だったであろうに。
なぜなら彼らは軍隊の中にいてそれに異論せず、舌もしくは手を使って阻止しなかったからである。彼らが殺したムスリムの一人が、彼らの行進の人数に匹敵するとは言わないまでも。




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