『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教157 

聖預言者と聖クルアーンについて  


しばらく預言者が出現しなかった後でアッラーは聖預言者を御遣わせになった。
人びとは長いことまどろみ、綱のねじりは緩んでいた。
聖預言者はすでにあった書の証言を持ってやって来た。
従われるべき光と共に。それがクルアーンである。
それに語れと頼んでも口をきかないが、わたしがそれについて話そう。
クルアーンにはこれから起きることの知識、過去の話、あなた方の病の治療、あなた方が直面することの規則が含まれる。



同じ説教より
ウマイヤ朝の独裁


その時、家や天幕は残らず、抑圧者がそれに深い悲しみを負わせ、病を植えつける。
その日、天には彼らの口実に耳を傾ける者はいない。
地上には彼らを助けに来る者はいない。
あなた方はそれに適さぬ者を統治者(カリフ)に選び、彼のためにあるのではない地位に
彼を高めた。まもなくアッラーが抑圧者のすべてに復讐される。
食べ物には食べ物を。飲物には飲物を。すなわち、食べ物にはコロシント〈和訳注1〉を、飲物にはミルラ〈和訳注2〉とアロエを、心には恐怖を、外の覆いには剣を。

彼らは罪を積んだ荷車の家畜、悪行を乗せた駱駝以外の何ものでもない。わたしは誓い、また誓う。ウマイヤは痰を吐くようにカリフを吐き出さねばならなくなる。その後、昼と夜の交代があるかぎり、彼らは二度とそれを味わうことがなく、その風味を楽しむことはない。



〈和訳注1〉スイカ属、苦い実から下剤をつくる。
〈和訳注2〉没薬用の植物。




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