『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教123 

従者に戦いを促す言葉 



武装した者を前に、武装していない者を後方に置きなさい。
歯をくいしばれ。そうすれば剣が頭をよける。
槍の横を素早く身をかわせ。そうすれば刃の向きが変わる。
目を閉じよ。そうすれば精神の強化と心の平安をもたらす。
声を殺せ。そうすれば意気消沈しない。

あなた方の軍旗を曲げさせてはならない。放っておいてはならない。
勇敢な、名誉の防御者以外にはそれを渡すな。
困難が降りかかってきても彼らだけで耐えることができる。
彼らは軍旗を囲み、両脇の前方と後方からそれを取り囲む。
敵に与えないようにそこから彼らは離れない。
放っておかれないようにそれを彼らは追い越さない。
全員で敵を倒せ。身を捧げて仲間を助けよ。
敵と仲間が一緒になって敵対してこないように、敵と仲間だけの状態にしてはならない。

アッラーにかけて。
あなた方が今日の剣から逃げ去ったとしても、来世の剣から安全ではいられない。
あなた方はアラブ人の、偉大な、主要な人びとである。
誠に、逃げ出す者の上にはアッラーの災いが降りかかり、汚された名誉は消えることがなく、
恥は永久に続く。誠に、逃げ出す者の寿命は長くない。
その人と(死の)時の間で仲介してくれるものは何もない。
喉が渇いて水を求めていくように、アッラーに向かっていくものはいるのか? 
天国は槍の先の下に横たわっている。今日、(戦士の勇気に関しての)評判が試されるであろう。

アッラーにかけて!
わたしは彼らが家に戻りたいと願うよりも切実に彼らと対峙することを願う。
おお、我がアッラーよ!彼らが真理を拒むなら、彼らの一団をばらばらにさせ、意見を分裂させ、犯した罪で彼らを破壊し給え。

彼らはひっきりなしに槍で攻められ、突き刺すような傷を負うまでその位置から動かないだろう。その傷に風が吹きぬけ、剣の一撃で頭が割れ、骨は砕かれ、手足が折れる。
次々とやって来る分遣隊の攻撃を受け、派遣隊の突然の激しい襲撃を受け、その後に支援の予備軍が続くまで。彼らの町が次から次へとやって来る勢力に休みなく襲われるまで。
領土の境界を、彼らの獣道と草地を、馬が整然と音を立てて踏みつけるまで。




00889.gif(1103 byte)  説教124









Designed by CSS.Design Sample