『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』
(クルアーン第9章119節)
ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---
説教169
アミール・アル=ムウミニーンがバスラに近付いていたときアラブ人の男と会い、
男がジャマルの人びとに対しての彼の立場を問うためにバスラの一団から遣わされたと
言った。アミール・アル=ムウミニーンはこれに返答し、男は彼が正しいことを確信したが、
「わたしはただの使いです。彼らの許へ戻るまでは何もすべきではない」と繰り返し言うので、彼は男にこう言った。
あなたの後ろの人びとが雨に恵まれた土地(牧草地)を探すためにあなたを先に派遣したとする。あなたは人びとの許に戻って、植物と水をみつけたと報告した。しかし、彼らはあなたに同意しないで、乾燥した不毛の土地へ向かった。その時、あなたはどうするだろう?
男が言った。彼らから離れ、植物と水のある場所に行きます。
アミール・アル=ムウミニーンが言った。 では、手を差し出されよ。
この男が語った。
アッラーにかけて。あのような明瞭な議論によって、わたしはアミール・アル=ムウミニーンへの忠誠の誓いを避けることはできなかった。
男はクライブ・アル=ジャルミーで知られた。