『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教109 

イスラームについて 


栄光のアッラーに近付こうとする者の最良の手段は、かれとその預言者を信じ、
かれの目的のために戦うことである。それがイスラームの頂点だからである。
そしてカリマトゥル・イフラース(聖なる浄化)を信じることである。
それは公正な性質だからである。礼拝の確立は共同体の基盤である。
ザカートの支払いは義務であり、ラマダーン月の断食は懲罰から守る盾であり、
アッラーの家への大巡礼とウムラ(小巡礼)は貧困を払いのけ、罪を
洗い清める。血族への心遣いは富を増やし、寿命を延ばす。
密かな施しは欠点を隠し、公やけの施しは忌わしい死から守る。
(人びとへの)親切な行為は不名誉の位置から守ってくれる。




聖クルアーンとスンナ


さぁアッラーを思い出せ。それは最高の記憶である。
かれが敬虔な人に約束されたことを切望しなさい。
預言者の道を通り抜けなさい。それは最も卓越した行路である。
預言者のスンナに従いなさい。それはあらゆる行為の中で最も正しい。
クルアーンを学びなさい。それは最も公正な言葉である。
クルアーンを忠実に理解しなさい。それは心を最も開花させる。
その光で治療を探し出せ。心にとって最高の治療である。
クルアーンを美しく朗誦しなさい。それは最も美しい語りである。
誠に、知識に従わずに行動する学者は、無知からの救いを見出せない、
無知蒙昧な人のようである。だが、学識者のアッラーへの誓約はより偉大であり、
彼は悲しみをより背負い、アッラーの御前でより責任を担う。




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