『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』
(クルアーン第9章119節)
ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---
説教200
正道を歩む人の数が少なくても恐れないように
おお、皆の者よ、正道の従者の数が少ないことに驚くな。人びとは(この世の)食卓だけを囲むものであるから。その食卓には食べられるものがわずかしかないが、空腹は飽くことを知らない。
おお、皆の者よ、誠に、人びとを分類させるのは、(善または悪への)同意および不一致である。サムードの駱駝を殺したのは一人の人間であったが、アッラーはその罰を彼ら全員のものとされた。彼らの全員がそれを黙認することに同意してその一人に加わったからである。それで栄光のアッラーはこう仰せになった。
だがかれらは、その腱を切って不具にし、たちまち後悔することになった。
(聖クルアーン26章157節)
それから彼らの土地は沈んだ。すきのとがった刃が未耕地のひ弱な土を貫くように。
おお、皆の者よ、明確な道を歩く者は泉に到着し、それを放棄する者は皆、水のない砂漠に迷い込む。