『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教126 

ハワーリジュについて 



わたしが間違っていて誤り導かれたと信じるのをやめないのであれば、なぜあなた方は預言者ムハンマド(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)の従者である一般の人びとがわたしのように道を踏み外し、わたしの罪のせいで彼らを不信人者だとみなすのか? 
あなた方は肩に剣をかつぎ、公正にも不正にも使う。
あなた方は罪を犯していない人びとと罪を犯した人びとを混同している。
預言者が姦通を犯した既婚者を石打ちにした後、埋葬の礼拝を行い、後継者に彼の相続を
認めたのをあなた方は知っている。彼は殺人者を処刑し、後継者に彼の相続を認めた。
泥棒の手を切断し、姦通を犯した未婚者に鞭打ちの刑を課したが、その後、戦利品の分配を
彼らに認め、彼らはムスリム女性と結婚した。このように、預言者は彼らに自身の罪を問わせ、彼らについてはアッラーの命令を忠実に守った。しかし、イスラームが定めた権利を彼らに否定しなかった。自分の従者として彼らの名を取り除くこともしなかった。

誠に、あなた方はすべての人びとの中で最も邪悪で、悪魔に支払われた人びとであり、悪魔が道なき大地に放り捨てる人びとである。
わたしに関しては、二種類の人びとが破滅する。
それはわたしを過剰に愛する人びとと、わたしを憎悪する人びとで、彼らは公正であることから取り除かれる。 わたしに関して最良の人は、中庸の道をいく者である。そのような者と共にあれ。(ムスリムの)大いなる大多数と共に。 アッラーの保護の手が統一を維持なさるのだから。あなた方は分裂に用心しなければならない。 一団から孤立した者は悪魔の餌食になる。
群れから離れてしまった羊が狼の餌食になるように。

警告する。
そのような道に呼びかける者がいたら、たとえわたしのはち巻きをしていても殺めなさい。
確かに、仲裁者の二人は、クルアーンが復活させたことを復活させ、クルアーンが破壊したことを破壊するために任じられたのである。
復活はクルアーンにおいての団結を意味し、破壊は物事においての分裂を意味する。
クルアーンが我々を彼らに駆り立てるのであれば、我々が彼らに従わなければならない。
クルアーンが彼らを我々に駆り立てるのであれば、彼らが従うべきである。
あなた方の父を失わせ給え(災いあれ)! 
あなた方に不幸を引き起こしたのはわたしではない。
何ごとにおいてもあなた方を騙したのはわたしではない。
混乱を生じさせたのもわたしではない。
あなた方の集団が一致してこの二人を選ぶよう提案し、我々は彼らがクルアーンを超えるようなことはないと思って彼らに従ったのだったが、彼らは逸脱し、権利に関して精通していたのに放棄したのである。 この不正行為は彼らの心が決めて従ったことである。
我々は公正に仲裁を取り決め、彼らが自分たちの見解の悪と自分たちの裁定による不正を
避けるだろうと思って、我々はその正当性に固守したのだったが。(このようなことが起きたのでは受け容れることはできない)




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