『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教136 

タルハとアッ・ズバイルについて 


アッラーにかけて、彼らはわたしの中に同意できぬことをみてはいなかった。
わたしと彼らとの間を公正に扱わなかった。
誠に、彼らは今、彼らが放棄していた権利と彼らが流した血の要求をしているのである。
わたしがそれに加わっていたのであれば、彼らも加わっていたことになる。
だが、わたし無しで彼らが犯したのであれば、この要求は彼ら自身に対しての要求になる。
彼らの公正の第一歩は、彼ら自身に対しての判定を下すことにある。
わたしには知識(理解力・知性)がある。

わたしは一度も物事を混合させたり、物事が混合してみえたりしたことはない。
誠に、これは反乱者の一団である。
その中には、近い者(アッ・ズバイル)、蠍の毒(アーイシャ)、(事実を)覆う疑いがある。
だが、この問題は明白である。不正はその根底から揺れた。
その舌は害を口にするのを止めた。
アッラーにかけて、わたしは彼らのために貯水池を用意し、わたし一人でそれから水を引こう。彼らはそこからも、他からも飲むことができないであろう。



同じ説教より


あなた方はわたしに近寄って「忠誠、忠誠」と叫んだ。
雌駱駝が産み落とした子の許に駆け寄るように。
わたしが手を出さないでいたのに、あなた方は自分の方へと引き寄せた。
わたしは手を引っ込めたのに、あなた方は引っ張った。
おお、アッラーよ! この二人はわたしの権限を無視し、わたしに不正を働いた。
彼らは忠誠の誓いを破り、わたしを敵対するよう民衆を扇動した。
彼らが締めたものをはずしてください。彼らが編んだものを丈夫にさせないでください。
彼らがめざし、それに従って行為したことの悪を、彼らに示し給え。
戦う前に、わたしは彼らに忠誠をしっかり守り、それを考慮して行為するよう求めたが、
彼らは恩恵を軽視し、安全を拒否した。(安全な道をとることを拒否した)




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