『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教56

ムアーウィヤに関して教友に語った言葉


まもなく、わたしの後に下品な口と大きな腹の男があなた方を騙す。彼は手に入れたものは何でも飲み込み、手に入らないものを渇望する。あなた方は男を殺すべきだがそうしないのをわたしは知っている。彼はあなた方にわたしに対して不正を行ない、わたしを見捨てるよう命じる。不正に関しては、あなた方は確かにわたしに不正を行なう。だがそれはわたしにとって純化を意味し、あなた方にとって救済を意味するだろう。見捨てることについては、あなた方はわたしを放棄してはならない。わたしは自然の宗教(イスラーム)の下に生まれ、聖遷(メッカからメディーナへの移住)はもとより、この教えを真っ先に受け容れたのであるから。〈注〉




〈注〉この説教でアミール・アル=ムウミニーンはムアーウィヤを殺すよう指示しているが、これは預言者の命令に基づいたものである。預言者はこう命じていた。
「あなた方(ムスリム)はわたしの説教台にムアーウィヤが立つのを見たときは殺しなさい」
(キターブ・スィッフィーン243、248頁。イブン・アビー・アル=ハディドのシャラフ1巻348頁。ターリフ・バグダード、12巻181頁。ミザーン・アル=イッティダール2巻、128頁。タフディーブ・アッ・タフディーブ、2巻428頁、5巻110頁、7巻324頁。)




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