『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教48

シリア行軍のときの説教


アッラーに称賛あれ、夜の闇が広がるときに。アッラーに称賛あれ、星が定位置にちりばめられて輝くときに。アッラーに称賛あれ、その恵みには絶対に不足がなく、恩恵を報いるのが不可能な御方に。

先遣隊を送り〈注〉、わたしの司令が届くまでこの河の土手で野営するように命じてある。
チグリス河岸の小集落まで渡り、あなた方と一緒に敵に向かって行進するよう彼らを喚起してあなた方の援軍にさせる意志である。




サイード・アル=ラディの言葉

 ここでアミール・アル=ムウミニーンが使った「ミタート」は、彼が野営を命じた場所の方角、
ユーフラテス河の土手を意味する。「ミタート」は河の土手に使われているが、字義は平らな地面であるのに対し、「ヌトファ」はユーフラテスの水を意味する。驚くべき表現である。




〈注〉この説教は、ヒジュラ暦37年シャッワール月5日目水曜日、スイッフィーンに向かう途中、
アッ・ヌハイラの丘で野営したときのものである。ここで述べられた先遣隊とは、彼が司令官ズィヤード・イブン・アッ・ナドルとシュライフ・イブン・ハーニーと共にスイッフィーンに送った1万2千人のこと。また彼が述べているアル=マダーインの小部隊(援軍)は彼の呼びかけに応じた1千2百人のこと。




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