『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




説教37

アミール・アル=ムウミニーンの自身の不動たる信仰心と 信仰の教えを優先させることに
関しての、 説教のように流れ出る言葉。


わたしは他の者がそうする勇気を失ったときに義務を果たし、他の者が隠れていたときに前に進み出た。他の者が無言でいるときに発言した。他の者が立ちつくしているときに聖なる光で打ち倒した。発言では誰よりも静かだったが、前進では最も高いところにいた。支配者に対してはもっぱら誓約を守り、忠実でいた。吹き荒れる風が動かすことも、嵐が震動させることもできぬ山のように。誰もわたしに過ちを見つけることはできず、発言者がわたしを悪く言うことはなかった。

  わたしの見解では、低き(者)はわたしが彼の権利を保護するまで敬意されるに値するが、強き(者)はわたしが(他者の)権利を彼から取り返すまで弱い。我々はアッラーが御定めになった天命に満足で、アッラーの命令に服従してきた。わたしがアッラーの預言者について嘘をいうと思うのか? アッラーにかけて、最初に彼に証言するのはわたしであるから、最初に彼のことを偽るのはわたしではない。わたしは自身を振り返り、彼への忠誠が肩に重くのしかかっていると同時に、服従することを忠誠よりも優先してきた。




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