『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




   




説教5

聖預言者が亡くなったときにアッバース・イブン・アブドル・ムッタリーブとアブー・スフヤーン・イブン・ハルブがアミール・アル=ムウミニーンのカリフ権に忠誠を誓うことを申し出たときの説教


おお、皆の者よ!

救出の船で損害の波を避け、不和の道から立ち退き、高慢の冠を放棄せよ。
成功するのは(力を得たときに)翼で飛ぶ人。さもなければ、(平和を好んで)おとなしくしているか、落ち着いている人である。それ(カリフ権を求める野心)は濁り水のようなもの、あるいは、飲み込む人を窒息させる一口の食べ物のようなものである。果実がまだ熟さないのに摘み取る者は、他人の畑を耕したようなものである。

わたしが堂々と発言すれば彼らは権力に貪欲だと言い、無言でいれば死を恐れていると言う。あれだけの浮き沈みを味わった後、残念なことである。アッラーに誓って、アブー・ターリブの息子は、赤子が母親の乳に馴染むよりも死に馴染んでいる。わたしには見えない知識がある。
それを開示すれば、あなた方は深い井戸の綱のように震え始めるであろう。



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