『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




アミール・アル=ムウミニーン・アリー・イブン・アビー・ターリブの文書、
敵に宛てた書簡、知事に宛てた書簡、役人の任命書、家族と教友への指示


書簡71 

管理責任のものを不当に扱った、 アル=ムンディル・イブン・ジャルード・アル=アブディーに
宛てた手紙 


あなたの父親は善い行いの人だったのでわたしは騙された。あなたも父親の行ないに従い、
父親の道を歩んでいるものと思っていた。だが、あなたに関する連絡によると、感情に従うのをやめず、来世のための準備をしていない。来世を台なしにして現世を生きている。信仰から離れることがあなたの血族への善行となっている。

あなたに関する報告が正しいのであれば、あなたの家族が所有する駱駝と靴紐はあなたより優っている。大地の穴を埋めることも、どのような善行も、位階を高めるのにも、信頼できる相棒にすることも、横領がないよう信頼することにも、あなたのような性質の者は適さない。
従ってアッラーの御意思があれば、この書簡が届いたら、直ちにわたしの許に出向かれよ。



サイード・アル=ラディの言葉
アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)はアル=ムンディル・イブン・ジャルード・アル=アブディーのことをこのように語っていた。

しばしば自分の肩に視線をやり、自分の姿(身なり)に自惚れ、
靴の埃を払い除けるのが常であった。




00889.gif(1103 byte)  書簡72









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