『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




アミール・アル=ムウミニーン・アリー・イブン・アビー・ターリブの文書、
敵に宛てた書簡、知事に宛てた書簡、役人の任命書、家族と教友への指示


書簡58 

複数の地域の人々に向けてスィッフィーンの人々との間で発生したことを説明した手紙


すべてはこうして始まった。すなわち、我々は同じ唯一のアッラーを信じ、同じ預言者を信じ、
イスラームの教えは同じであるのに、シリア市民と我々は交戦した。我々は彼らにアッラーの信仰や、神の使徒(彼とその子孫の上にアッラーの祝福あれ)を承認することに何かを付け加えるようなことを望まなかった。彼らも我々にそれを望まなかった。実際、我々は完全に統一していた。ウスマーンの流血がなぜかという問いに相違が生じるまでは。我々はそれに関与していなかった。この問題が解決するまでは苛立ちを静めて民衆をなだめ、この問題を正すための力が得られるまで安定化するようにと我々は彼らに提案した。

しかし、彼らは戦いで解決させると言った。それで彼らは我々の提案を拒絶し、その結果、戦いがその翼を広げて居座った。戦いの炎は燃え上がって大きくなった。戦いは我々だけでなく彼らにも噛みつき、そのかぎ爪は我々だけでなく彼らも引っ掻いたので、彼らは我々が提案していたことを受け入れた。それで我々は彼らの提案することにも同意し、それに急いで応じようとした。こうして口実は彼らに明確になり、どんな言い訳も残されなかった。今、彼らの中でこれを固守する人は、アッラーが破滅から救われる。だが頑迷に(過ちに)固執するのは後退した者で、アッラーによって心を盲目にされたのである。その人の頭を悪が取り囲むであろう。




00889.gif(1103 byte)  書簡59









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