『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




アミール・アル=ムウミニーン・アリー・イブン・アビー・ターリブの文書、
敵に宛てた書簡、知事に宛てた書簡、役人の任命書、家族と教友への指示


書簡36 

アミール・アル=ムウミニーンが敵に派遣した軍隊に関する内容の、
兄弟アキール・アビー・ターリブからの手紙への返事  


巨大なムスリム軍へ彼を送った。そのことを知ると、彼は逃げ去った。悔悟を放棄した。
太陽が沈もうとしていた頃、彼らは彼と遭遇し、つまらないことのように彼とつかみ合い、約一時間後に、彼は半殺し状態で助かった。もう少しで首を斬られるところだった。最後の息がどうにか絶えずにすんだ状態で、彼は大慌てで逃げた。

クライシュ族を誤りの導きに急がせておきなさい。不統一の中に走らせておきなさい。破滅に飛んで行かせておきなさい。彼らは団結してわたしを敵にして戦った。わたし以前に神の使徒(彼とその子孫の上にアッラーの祝福あれ)を敵対する者に加わって戦ったように。わたしの扱いに対して彼らの報酬を望む。彼らは血族を無視し、我が母の息子(聖預言者のこと)から当然与えられるべき権利をわたしから略奪したのだから。

わたしが死ぬまで戦うのかということを問われたが、わたしは戦いを合法とする人々とは戦うことを好む。わたしを取り巻く集団は力を貸してくれない。彼らが離れ去ってもわたしは孤独ではない。誠に、あなたの父親の息子が弱いとか恐がりだと思うな。すべての人間が見捨てようが、不正義にひれ伏そうが、横取りする者に手綱を引き渡そうが、背中に乗るのを許そうが。
彼はバヌ・サリームの男がこう語った人である。

わたしがどうかと尋ねるなら、聞きなさい。
わたしは耐えている。栄枯盛衰に強い。
敵を喜ばせ、友を悲しませるように、悲嘆にくれるようなことを己に許さない。




00889.gif(1103 byte)  書簡37









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