『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)




 ナフジュル・バラーガ Nafj Al−Balagahah
   ---イマーム・アリー・イブン・アブー・ターリブの説教、書簡、格言集 ---




アミール・アル=ムウミニーン・アリー・イブン・アビー・ターリブの文書、
敵に宛てた書簡、知事に宛てた書簡、役人の任命書、家族と教友への指示


書簡1 

メディーナからバスラへ向かったとき、クーファ市民に宛てた手紙 



アッラーの僕である信者の司令官・アリーより、
アラブの長老ならびに最重要なる支持者のクーファ市民へ

 耳で聞いても見ているように(正確に)、ウスマーンの身の上に降りかかったことについて知らせる。民衆は彼を批判した。(ムスリムを)満足させ、感情を害さぬようにと彼に求めたのは、ムハージリーン(移住者)の中でわたしだけであった。タルハとアッ・ズバイルに関して、二人が彼のことでやった最も軽い行為は無情であり、微かな声は強烈であった。アーイシャも彼に激怒していた。その結果、一団が彼を圧倒して暗殺した。その後で民衆はわたしに忠誠を誓ったのである。強制されたからではなく、従順に自らの意志によって。

 あなた方は知っておきなさい。住民はメディーナを退去した。彼らは放棄したのである。そこは大鍋のようにぐらぐらと沸騰している。反乱がその斧を最大限の力で振りかざして動じない。だから、あなた方のアミール(司令官)に向かって急ぎなさい。あなた方の敵と戦うために前進せよ。偉力偉大なるアッラーの御意思があるならば。




00889.gif(1103 byte)  書簡2









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