(クルアーン第9章119節)
アリー・イブン・アル=フセインはヒジュラ暦61年(683年)のカルバラの悲劇の目撃者でありアシューラーの日の生存者であった。
神の命令によりイマーム・フセインが彼を継承者に任じた。
イマーム・アリー・イブン・アル=フセインは病でヤジードとの戦いに加わることができなかったので殉教せずに生き残った。
イマーム・サッジャードは祈りに非常に熱心だったので、「礼拝者の装飾」という意味の「ザイン・アル=アビディン」とも呼ばれる。アル=サッジャードには「長い時間、頻繁に、ひれ伏す人」という意味がある。
57年間の生涯のほとんどを精神の復活に捧げた。
従って、彼の人生と教えの言葉は、禁欲と信仰の教えに費やされた。
その信仰の教えは、祈願または哀願の祈りというかたちで伝えられた。
信仰の価値観が逸脱していた当時の不快な社会状況の中で、彼は人間と神の聖なる関係の確立に努めた。その結果、
人々の心は彼の言葉と生き方に深く影響された。
有名な祈願の言葉は『アル=サヒーファ・アル=サッジャディーヤ』として知られる。
約30年を社会における精神生活の回復に費やした。本書はその最も高名な教えの一つで、
イスラームの人権に関する偉業の一つである。
人間の権利に限定されず、神の権利、わたしたちの身体の権利、行為も含まれる。
権利に関する書がイスラームにおいて14世紀も昔にすでに確立されていたということが、価値ある本書の内容を熟考された読者には明らかになろう。現代世界で人権の尊重が叫ばれるが、うわべだけの主張でおわっているのは残念である。
(『権利についての聖なる見解』の著者ゴドラトゥッラ・マシャイェフィの紹介文から一部抜粋)
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