『あなたがた信仰する者たちよ、アッラーを畏れ、(言行の)誠実な者と一緒にいなさい』

(クルアーン第9章119節)





― 預言者とアフルル・バイト(a.s.)の伝承の花園から

編纂者 アヤトラ・サイード・カマル・ファギフ・イマニー




※訳出にあたって。
本書はアラビア語原文の英訳を和訳したため、日本語の読みやすさを優先しましたので、字義通りというより意訳として捉えてください。誤訳または表記ミスがあれば、すべて本サイトの和訳者の責任です。本文中の解説および注は英訳者によるもの、( )は英語訳の原文中にある( )、〔 〕は和訳者の補足です。



慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において


初めの伝承


四代目イマーム・サッジャード(彼の上に平安あれ)が言った。
「すべての称賛はアッラーのもの。称賛はかれの権利、無限の称賛に適する御方。わたし自身の悪からかれの御加護を求める。誠に、人間は悪行に陥りやすい。わが主の御慈悲があった者以外は。常に、わが罪に罪を増やさせる悪魔の邪悪からかれの御加護を求める。いかなる不道徳の敵対者からも冷酷な君主からも力の強い敵からも、かれの御加護を求める」

「おお、主よ! 貴方の兵士の一人をわたしに割り当ててください。確かに、貴方の軍は勝利を得る。貴方の党の者をわたしに割り当ててください。誠に、至福を獲得するのは貴方の党である。貴方を愛する者の一人としてわたしを受け入れてください。誠に、アッラーを愛する者は恐れず、悲嘆することもない」

「おお、主よ! わが信仰を己のために改善してください。誠に、それはあらゆる私事においての聖なる守護。わが来世を己のために改善してください。疑いなく、それは蔑む者たちから逃げるための、永遠のわが住処なのだから。善を増すことによりわが人生を定めてください。そしてわが死をすべての病気から放つ手段にしてください」

「おお、主よ! すべての使徒の最後の預言者、ムハンマドと彼の純正の子孫、そして彼の優しい教友たちを祝福してください。そして、今日、必要な三つのものを授けてください。いかなる罪もわたしに握らせないでください。それを御赦しになるか、深く悲しまれないでそれを取り除かれるか、敵をアッラーの御名において追い払われることで。それは最高の名、天地の主、アッラーの御名によって……」


『ビハール・アンワール』90巻、187頁。 
『サヒーファ・サッジャディーヤ』572頁。




アッラーの偉大さと慈悲深さを知ること


聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「おお、皆の者よ! 誠に、わたしの後に預言者はない。あなたがた(ムスリム)の後にウンマはない。
だから、あなたがたの主を注意して信仰されよ。そして日に五回の礼拝を行い、定められた月(ラマダーン)には断食をし、主の家(メッカ)に巡礼しなさい。あなたがたの富の中から喜捨を差し出して、あなたがたの魂を純化し、権威の保持者に服しなさい。あなたがたが主の天国に入れるように」


『ヒサール・アル=サドゥーク』152頁。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「創造主の偉大さを心に抱けば、あなたがたの視野にある被造物が取るに足らぬものであることに気づくであろう」


『ナフジュル・バラーガ』格言129番



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「祝福を受けるのは、誠実に、自身のすべての行為、知識、愛、嫌悪、授かり、放棄、発言、無言、善行、言葉をアッラーに捧げる者である」


『ビハール・アル=アンワール』77巻、289頁。



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イマーム・サディーク(彼の上に平安あれ)が言った。
「心はアッラーの神聖な場所である。したがって、その中にアッラー以外の一切のものを据えてはならない。(心の神聖なる場所はアッラーのみに属する。だから、現世への愛を入れてはならない)」


『ビハール・アル=アンワール』70巻、25頁。



イマーム・サディーク(彼の上に平安あれ)が言った。
「われわれの真の従者とは、ひとりのときにアッラーを十分に覚えている人々である。(すなわち、彼らはひとりのときに悪行を避ける。ひとりのときには障害がなく、ただアッラーを思い出すことで罪を犯さない)」


『ビハール・アル=アンワール』93巻、162頁。



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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーにかけて。高貴なるアッラーは二つの特性を人々に期待される。アッラーの恩恵が増すようかれに告白すること。悪行を告白すること。その後、かれは彼らの罪を御赦しになる」


『アル=カーフィー』2巻、426頁。



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イマーム・フセイン・イブン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、高貴なるアッラーが人間を創造されたのは、かれを認識し、かれを知ることでかれを信仰するためである。人間がかれを信仰すれば、その信仰を理由として、かれ以外の人間(または物)の崇拝を必要としない」


『サフィーナトゥ・アル=ビハール』2巻、180頁。



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四代目イマーム・アリー・イブン・アル=フセイン(彼の上に平安あれ)が言った。
「三つの特質があれば、信ずる者に破滅(地獄)はない。アッラーに配偶者はなく、かれのほかに神はないこと、アッラーの使徒の取り成し、アッラーの恩恵の偉大さを告白することである」


『サフィーナトゥ・アル=ビハール』517頁。





礼拝とその効果


聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「礼拝を軽視する者はわたしからの人ではない。いや、アッラーにかけて、そのような者はハウザ、豊かな水場にたどり着けないであろう」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』1巻、206頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「あなたがたの一人の家に小川が流れ、そこで日に五回清浄する者の体に泥が残るだろうか? 誠に、礼拝は小川に似ている。義務の礼拝をきちんと行う者はそれによって自身の罪を取り除く。彼が信じる教えから彼を連れ出してしまう罪を除いては。


『ビハール・アル=アンワール』82巻、236頁。



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「アッラーへの義務の礼拝は、正しく受け入れられた千回の巡礼と千回のウムラ(カァバへの自主的巡礼)に等しい」


『ビハール・アル=アンワール』99巻、14頁。



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「礼拝を無駄にしてはならない。誠に、礼拝を無駄にする者はカールーンとハーマーンと一緒に蘇らされる。それにふさわしいようにアッラーが似非信者と共に地獄に入らせる」


『ビハール・アル=アンワール』83巻、14頁。



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「一つひとつの礼拝を最後の礼拝と思って行いなさい」


『ビハール・アル=アンワール』69巻、408頁。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「信心深い者がどれだけアッラーの御慈悲に囲まれているかを知ったら、彼は絶対にひれ伏した頭をあげないであろう」


『タスニーフ・イ・クルラル・アル=ヒーカム』175頁。



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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「審判の日、僕が最初に裁かれるのは礼拝についてである。したがって、それが受け入れらたなら、残りの善行も受け入れられる。(さもなければ善行は無駄に終わる)」


『ビハール・アル=アンワール』7巻、267頁。



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最期にイマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)は縁者と教友を呼んで言った。
「誠に、礼拝を軽視する者に、われわれの取り成しが届くことはない」


『ビハール・アル=アンワール』82巻、236頁。



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五代目イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「人が栄光の全能主アッラーと面会するとき、これらと共に天国に入るだろう。
1.アッラーに並ぶ神はないことの告白
2.ムハンマドはアッラーの使徒であることの告白
3.アッラーから預言者(彼の上に平安あれ)に与えられたもの(クルアーン)を認識すること
4. 義務の礼拝を行なうこと
5. 喜捨を差し出すこと
6. ラマダーン月に断食をすること
7. 聖なる家に巡礼すること
8. アッラーを愛する者に親切にすること
9. アッラーの敵から離れること
10.飲酒を避けること」


『ヒサール』サドゥーク 432頁。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーを畏怖する礼拝はアッラーに近づくための手段である。弱い者にとってハッジ(メッカ巡礼)は(アッラーの道のために戦う)ジハードと同じほど良い。すべてのことには税が掛かる。身体の税は断食である。女性のジハードは夫にとり心地よい連れとなることである」


『ナフジュル・バラーガ』格言136番



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「死の天使が墓場で死者を呼ばぬ夜はない。そして彼らがはっきりとこれ(来世)を見たとき(そして知るとき)、彼らが今日、後悔したことを質問する。死者はこう言う。『確かに、わたしたちは後悔している。モスクの信ずる者が羨ましい。彼らが礼拝しているとき、わたしたちはしなかった。彼らは喜捨を差し出したが、わたしたちはしなかった。彼らはラマダーン月に断食するが、わたしたちはやらなかった。彼らは自分の家族に必要なものの他は施すのに、わたしたちはやらなかった……』」


『イルシャード・アル=クルーブ』53頁。



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「礼拝(サラート)の定めの時間がくると、わたしは呼びかけの声が聞こえる。『おお、アーダムの子供たちよ! あなたがたが(罪を犯すことにより)自身に対して点けた火を消すために、礼拝を続けなさい』」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル』3巻、102頁。



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「礼拝には注意しなさい。なぜなら復活の日、高貴なるアッラーが(裁きのために)僕を集め、最初に問われるのは礼拝のことだからである。それが完璧であったら、救済される人々になるのだが、そうでなかったら火獄に放り込まれる」


『ビハール・アル=アンワール』82巻、202頁。



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アビー・バシールは言った。ジャーファル・イブン・ムハンマド(彼の上に平安あれ)が亡くなり、ウンミ・ハミーダ(ムーサ・イブン・ジャーファル―彼の上に平安あれ―の母)を慰めるために訪問した。彼女は泣いていた。彼女が泣くので彼も泣いた。その後、彼女が言った。「おお、アバー・ムハンマドよ! 死床のジャーファル・イブン・ムハンマドを見ていたら、あなたは素晴らしいものを目撃していたでしょう。彼は目を開けて縁者を集めるように言いました」そして彼女はこう続けて言った。彼らは縁者を一人残らず集め、彼(彼の上に平安あれ)が彼らを見てこう言った。「誠に、われわれの取り成しは礼拝を軽視する者には届かない」


『ワサーイル・アル=シーアフ』4巻、26頁。



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「非合法の金で糧を稼いだ者の礼拝は、砂の上に建築するのに似ている」


『ビハール・アル=アンワール』84巻、258頁。





夜中の礼拝


聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「信ずる者の栄誉は夜の用心に見出され、彼の評価は人々からの自律に見出されるものである」


『ビハール・アル=アンワール』77巻、20頁。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「夜、眠りすぎる者は、善行(夜の礼拝)の何かを失うであろう。それを昼間の礼拝で得ることはできない」


『クルラル・アル=ヒーカム』289頁



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーは啓示でイムラーン(彼の上に平安あれ)の息子ムーサに仰せになった。『おお、イムラーンの息子よ! われを愛すると言い張るだけの者たちは嘘を尽いている。夜になると彼らはわれを無視する』」


『ビハール・アル=アンワール』13巻、329頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「夜中の礼拝を絶対に欠かしてはならない! 実際、真の敗者とは夜中の礼拝(の益)を見逃す者のことである」


『ビハール・アル=アンワール』83巻、127頁。


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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「神の使徒(彼の上に平安あれ)は、ジブリールが彼にこう言ったと語った。『好きなように生きるがよい。だが、確かに、あなたは死ぬのである。好きなことを好むがよい。だが、確かに、あなたはそれから去る。好きなことをするがよい。だが、確かに、あなたはそれと面することになる(報いを受ける)。信ずる者の栄誉は、彼が行う夜の礼拝にある。彼の高潔さは、人々の評判を汚すことを慎むことにある』」


『ヒサール』サドゥーク、7頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「現世と来世での信ずる者の栄誉と装飾品は三つある。夜の礼拝、人々の手が握るものを欲しがらないこと、ムハンマド(彼の上に平安あれ)の子孫からのイマーム(とその指導者性)への愛である」


『ビハール・アル=アンワール』75巻、107頁。



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イマーム・ムハンマド・イブン・アリー、ジャワード・アル=アインマ(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーを信頼する者は喜びを見る。かれを確信する者は、私事を満足させるだろう」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、79頁。





アッラーの信仰とかれの御満悦の獲得


イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「父は彼の父親(彼の上に平安あれ)についてわたしにこう言った。クーファの人がアル=フセイン・イブン・アリー(彼の上に平安あれ)を介して彼の父に手紙を書き、現世と来世の良いことについて教えてくれるよう尋ねた。それで彼(彼の上に平安あれ)はこう返事を書いた。『慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において』と書いた後、『誠に、アッラーの御満悦を求める者は、人々を不快にさせていたとしても人々との関係は彼にとって十分である。だが、人々の満足を求めながらアッラーを不快にさせる者は、かれが人々の中に置き去りにされる。(そして彼はかれの御慈悲から遠ざかる)ワッサラーム』」


『ビラール・アル=アンワール』71巻、208頁。



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イマーム・アリー・イブン・アル=フセイン(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーに命じられたように行為する者は、最良の人々の一人である」


『アル=カーフィー』2巻、81頁。



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イマーム・リダー(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーのために愛し、アッラーのために嫌い、アッラーのために喜捨を差し出す者は、すなわち信仰が完璧な人々の一人である」


『アル=カーフィー』2巻、124頁。



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11代目イマーム・ハッサン・アスカリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「この二つに優る特質はない。アッラーを信じることと、ムスリムの益になること」


『ビハール・アル=アンワール』17巻、218頁。





ムスリムの信心とその必要性


聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「人々を天国に到達させるのに最も重要なことは、敬神と穏やかな気性である」


『ビハール・アル=アンワール』71巻、373頁。



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が忠告した。
「何かをしようと決意するときは、その結果について考えなさい。あなたの進歩と発展にとって良いことであればそれに従いなさい。だが、惑わせることであれば無視しなさい」


『ビハール・アル=アンワール』77巻、130頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が「信心」の意味を尋ねられて返答した。
「信心とは、アッラーがあなたに命じられた場所であなたを見つけ損なうことがなく、かれがあなたに禁じられたところであなたを見つけないということである」


『サフィーナトゥ・アル=ビハール』2巻、678頁。



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「アッラーに敬意を示しなさい。あなたが血縁者の中で敬虔な人に礼儀を心がけるように」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル・アル=シーアフ』8巻、466頁、10027番。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)が言った。
「目を伏せるのは、私欲への障壁となる」


『クルラル・アル=ヒーカム』321頁。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)は、アブドル・ラフマーン・イブン・ムルジャム(アッラーの災いあれ)が(剣で)彼を一撃したとき、イマーム・アル=ハッサンとイマーム・アル=フセイン(彼らの上に平安あれ)に言った。
「あなた方二人に忠告する。アッラーを畏怖しなさい。現世が追ってきても現世(の享楽)に憧れてはならない。この世のものを拒まれても残念がってはならない。真実を語り、報酬を望んで行為しなさい。抑圧者の敵となって虐げられた人々の援助者になりなさい」


『ナフジュル・バラーガ』書簡47



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)が言った。
「おお、わが子よ、忠告する。アッラーを畏怖しなさい。おお、我が子よ、忠告しておく。アッラーを畏れ、その命令に従い、かれを思い出すことで心を満たし、かれに希望を持て。アッラーとの関係ほど信頼できる関係はないのだから、しがみついていなさい」


『ナフジュル・バラーガ』書簡31



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アビー・ウサーマはイマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)がこう言われるのを聞いたと言った。
「心得ておきなさい。アッラー(の懲罰)、信心、神敬の努め、真実を語ること、誠実に証言すること、良い性格、良い隣人であること。口先だけではなく善行によって他者を招待しなさい。われわれの名を汚すのではなく装飾品になって生きなさい。ひれ伏す間を延ばしなさい。あなたがたの一人が長くひれ伏すとき、悪魔は背後で泣いて言う。『ああ悲しいかな! 彼は服従し、わたしは不服従だった。彼はひれ伏したが、わたしは拒んだ』」


『アル=カーフィー』2巻、77頁。



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イマーム・アリー・イブン・アル=フセイン(彼の上に平安あれ)が言った。
「注意しなさい! 誠に、アッラーの友には恐れることがない。アッラーの義務を維持し、神の使徒(彼の上に平安あれ)の伝承に従い、アッラーに禁じられたことを避け、この世の富と地位のことでは忠実であり、アッラーと共にあることを切望し、生きる糧は純粋なものを稼ぐよう努め、自慢しないように心し、また富を貯めずに定められた義務の喜捨を差し出しなさい。ゆえに、これらは稼いだものが神の祝福である人々(アッラーの友)で、来世のために先送りしたことへの報酬を受けるだろう」


『ビラール・アル=アンワール』69巻、277頁。



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「確かに、アーダムの時代から今まで、人間は櫛の歯と同じである。アラブ人が非アラブ人より優ることも、赤い人が黒い人より優ることもない。敬虔さを除いては」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル』2巻、340頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、信心の具わった(信仰の)小さな行為は、美徳のない多くの行為よりも良い」


『アル=カーフィー』2巻、76頁。





祈祷

イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「栄光の全能主アッラーに求めるすべての祈祷は、サラワート、すなわち預言者とその子孫への祝福を唱えなければ、天によって塞がれる。サラワートの言葉は『ムハンマドとその子孫の上に神の祝福あれ』である」


『ウスール・アル=カーフィー』2巻、493頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「現世で祈りがアッラーに聞き届けられなかったムスリム信徒は、(現世で祈りが聞き届けられず、困難に苦しんだことに対して)来世で豊かな報酬を見るとき、どの祈りも受け入れられなくてよかったと願うだろう」


『ウスール・アル=カーフィー』2巻、491頁。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)が言った。
「栄光の創造主アッラーに関して、この世で最も好まれる善行は祈祷である。そして、最良の信仰は、謙虚さと敬虔さである」


『ビハール・アル=アンワール』93巻、295頁。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)が何人かの従者に教えているときに言った。
「天国の入口が開くのは五つの時である。雨のとき。聖戦のとき。礼拝を呼びかけるとき。日没と日の出の時にクルアーンを読誦するとき」


『アル=キサール』サドゥーク 302頁。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「五つの状態のときに祈祷を己のために役立てなさい。クルアーンを読誦するとき。礼拝の呼びかけのとき。雨のとき。殉教の心がけで聖戦に加わるとき。抑圧された人が祈るとき。確かに、箱舟の下に障害はないからである」


『ビハール・アル=アンワール』93巻、343頁。



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イマーム・フセイン(彼の上に平安あれ)が言った。
「おお、主よ! 貴方は願いを求めるときに最も近くに在られる御方。何よりもすぐに応じてくださる御方。授与において最も慈悲深い御方。かれの恩恵は最大で、あなたが願うことで最良のことを聞き入れてくださる。おお、現世と来世の両世界において、慈悲あまねく慈愛深き御方よ!」


『アラファフ祈祷』



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「四つのことを授かった者は四つのことを奪われない。礼拝することを許された者は、その応答を奪われない。悔悟することを許された者は、その受け入れを奪われない。赦しを求めることを許された者は、赦しを奪われない。感謝することを許された者は、さらなる恩恵を奪われない」


『ナフジュル・バラーガ』格言135番



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。

「審判の日、アッラーは信ずる者の祈祷を彼らの善行の一部として数えられる。それにより彼らの天国での位階を高めてくださる」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、216頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「あなたの病は慈善で治しなさい。様々な苦悩は祈祷で追い払いなさい」


『アル=タフシーブ』4巻、112頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「あなたが必要とすることはアッラーに求めなさい。そして、強く求めなさい。アッラーはその僕である信ずる者の要求を御好みになるからである」


『ワサーイル・アル=シーアフ』7巻、60頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「祈祷を奨励する。それ以外の手段でアッラーに近づくことはできないからである」


『アル=カーフィー』2巻、467頁。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「あなたがアッラーに何かを求めても与えられないことがあるかもしれない。それは(後で)より良いものをあなたに授けられるからである」


『クルラル・アル=ヒーカム』185頁。




アフルル・バイト(彼らの上に平安あれ)


聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「我がウンマ(従者)の中でわたしのアフルル・バイト(子孫)はヌーフの箱舟に似ている。それに乗った者は助かり、拒んだ者は消えてしまう……」


『ビハール・アル=アンワール』27巻、113頁。



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五代目イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「われわれの伝承(アフルル・バイト)は心の中に生き残る」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、144頁。



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「あなたがたの集りを、アリー・イブン・アビー・ターリブを思い出すことで(アリーの美徳を語ることで)活発にさせなさい」


『ビハール・アル=アンワール』38巻、199頁。



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イクマール・アル・ディーンにある伝承によると、ジャービル・アル=ジュッフィーがジャービル・イブン・アブディッラーから聞いて語った。
「わたしは言った。『神の使徒よ、わたしたちはアッラーとその預言者を知っている。ウルル・アムルとは?アッラーが彼らへの服従は貴方への服従と同じとされたのは誰のことですか?』
すると預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)はこう言われた。
『おお、ジャービルよ! わたしの後、彼らはわたしの継承者でありムスリムの指導者である。その最初の人はアリー・イブン・アビー・ターリブである。 次はハッサン、次はフセイン、次はアリー・イブン・アル=フセイン、次はムハンマド・イブン・アリーでトゥラの中でバーキルとして知られる。 ジャービルよ! あなたは会うだろう。彼を訪ねるときには、わたしからよろしく伝えてくれ。彼の後はサーディク、ジャーファル・イブン・ムハンマド。 その後はムーサ・イブン・ジャーファル。それからアリー・イブン・ムーサー。
それからムハンマド・イブン・アリー。それからアリー・イブン・ムハンマド、それからハッサン・イブン・アリー。その後はアル=ガーイム。彼はわたしと同じ名前である。 彼はアッラーの地上での権威であり、僕に思い出させる者である。彼はハッサン・イブン・アリー(アル=アスカリー)の息子である。 この人の手を介してアッラーは世界の東西を御開きになる。彼は従者、彼を愛する人々の中に、姿を見せない。 アッラーが信仰のために試される心をもつ以外の者の言葉で彼の統御を証明することはできない』
わたし(ジャービル)は彼にこう質問した。 『神の使徒よ、彼が御隠れの間、従者は彼の役に立つのですか?』すると彼は返答された。 『そうだ。わたしを預言者に任じられた御方にかけて。彼らは彼の光を探し、彼が不在の間も、雲に隠れても太陽の光が人々に役立つのと同じように、 彼らの献身は彼の役に立つ』……」


(『イクマール・アル=ディーン』1巻、253頁。『ヤナービル・アル=マワッダ』117頁に同様の言葉がある。)



****

マーリク・イブン・アナスがイマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)の美徳について言った。
「知識、信仰、敬虔さにおいて(イマーム)ジャーファル・サーディク(彼の上に平安あれ)よりも上の人を見たことのある目はなく、聞いたことのある耳はなく、心に打たれた心はない」


『ビハール・アル=アンワール』47巻、28頁。



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イマーム・フセイン(彼の上に平安あれ)が言った。
「わが魂にかけて。啓典を判断し、公正を確立させ、真理の教えを信じ、アッラーの道に従って自分を抑制するイマームは、彼以外にはいない」


『アル=イルシャド』204巻





アフルル・バイトへの情愛


聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「子供たちに三つのことを躾なさい。預言者を愛すること。彼の子孫すなわちアフルル・バイトを愛すること。クルアーンを読誦すること」


『アル=ジャーミ・アル=サギーラ』1巻、14頁。



****


イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「われわれ(アフルル・バイト)の役に立つことができない者は、われわれの敬虔な従者の役に立ちなさい。われわれを参詣できない者は、われわれの高潔な従者を参詣することで、われわれの参詣に与えられる報酬が記録される」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、354頁。



****


イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「僕が栄光の全能主アッラーに近づくことのできる最高の手段は、アッラーへの服従、かれの使徒への服従、(崇高な)権威を与えられた人々への服従である」
それから彼はこう付け加えた。
「われわれ(アフルル・バイト)への愛は信仰であり、我々を憎悪することは背信行為である」


『アル=カーフィー』1巻、187頁。



****

イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、アッラーへの献身にはさまざまな度合いがあるが、われわれアフルル・バイトへの情愛はその最高のものである」


『ビハール・アル=アンワール』27巻、91巻。





容認される特質


聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「あなたがたに信ずる者を紹介しなかったか? 信ずる者とは、他の信徒が魂と富を信用できる人のことである。あなたがたにムスリムを紹介しなかったか? ムスリムとは、他のムスリムに対して手と舌が安全な人のことである……。信ずる者が他の信ずる者に不正を行なうこと、また悪口を言うこと、また突然、彼または彼女を拒絶するのはハラーム(非合法)である」


『アル=カーフィー』2巻、235頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「ムスリム信徒が参加してはならないのは、アッラーの法が服従されず、それを止められない立場に立たされる会合である」


『アル=カーフィー』2巻、374頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「習慣的に真実を語る者はその行為が純粋である。アッラーは良い意図をもつ者の糧を増やされる。また、自分の家族を親切に扱う者の命を延ばされる」


『アル=ヒサール』1巻、88頁。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「ある人が預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)の許にやって来て、至高なるアッラーと人々の両方に愛され、富を増やされ、健康で、寿命が延ばされ、預言者と共に復活できるようにする行為を教えてくれるよう尋ねた。それで彼(彼の上に神の祝福と平安あれ)は言った。『必要なのは六つの特質である。(1)アッラーに愛されたければ、かれを畏怖し、罪を犯さないよう自分を守りなさい。(2)人々に愛されたければ、彼らに情け深くあれ。そして彼らが手にするものを断りなさい。(3)アッラーに富を増やしてもらいたければ、義務の喜捨を差し出しなさい。(4)アッラーに体を健康にしてもらいたければ、もっと頻繁に自由喜捨を差し出しなさい。(5)アッラーに寿命を延ばしてもらいたければ、血族のことを考慮しなさい。(6)アッラーにわたしと共に復活させてほしいのなら、支配者アッラーの前で長くひれ伏しなさい』」


『サフィーナトゥ・アル=ビハール』1巻、599頁。



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八代目イマーム・リダー(彼の上に平安あれ)が言った。
「ムスリム信徒は、三つの美徳をもたなければ真の信者ではない。主の作法、預言者の作法、イマームの作法である。主の作法とは、自分の秘密を隠すこと。ゆえに、偉大なるアッラーは仰せになった。『かれだけが幽玄界を知っておられ、その秘密を誰にも漏らされはしない。かれの御気に召した使徒以外には。』(聖クルアーン72章26、27節)
預言者の作法とは、人々に応じること。至大至高のアッラーは預言者に、人々に親切にするよう命じられた。かれは仰せになった。『赦し、善を命じ、無知の者に背を向けなさい』 イマームの作法とは、良い日にも悪い日にも忍耐すること。偉大なるアッラーは仰せになった。『困苦と苦境には、よく耐え忍ぶ者』(聖クルアーン2章177節)」

『アユーン・アル=アフバール・アル=リダー』1巻、256節。



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9代目イマーム・ムハンマド・イブン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「ムスリム信徒は三つの美徳を獲得すべきである。アッラーに認められた成功。己への忠告者であること。忠告してくれる人に認められること」


『ムンタフ・アル=アマール』229頁。



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四代目イマーム・アリー・イブン・アル=フセイン(彼の上に平安あれ)は、神の使徒の息子はどうやって毎朝を始められるのかと質問されて答えた。
「毎朝、わたしは八つの力に応じて一日を始める。崇高なるアッラーはわたしに義務を負わしになる。預言者(彼の上に神の祝福と平安あれ)はわたしにスンナ(彼の言行)を求める。扶養家族はわたしに糧(物質)を求める。己は欲望を求める。悪魔はわたしに罪を犯すよう求める。二人の守護の天使は高潔をわたしに求める。死の天使はわたしの魂を求める。墓場はわたしの肉体を求める。わたしはこうした特性、要求に囲まれている」


『ビハール・アル=アンワール』76巻、15頁。



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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、すべてが信ずる者を怖がる。アッラーの教えが彼を強力にされ、また彼を怖がらせるものは何もないからである。これは信ずる者なら誰もが持つ特質である」


『ビハール・アル=アンワール』67巻、305頁。





アフルル・バイトとその特質に従う者たち


イマーム・ムハンマド・バーキル(彼の上に平安あれ)がジャービルに言った。
「われわれアフルル・バイトへの愛の宣言によりシーア(従者)として自分を飾るだけで十分であろうか? とんでもない! アッラーにかけて。アッラーを畏怖して服する者以外はわれわれの従者ではない。おお、ジャービルよ、謙虚にあり、服従し、誠実で、アッラーをしっかりと称賛し、断食し、礼拝し、孝行し、また貧者、困窮者、借主、近くに住む孤児の世話をし、真実を語り、クルアーンを読誦し、人々を祝福する以外は舌を抑制し、どんなことでも血縁者に信頼される者でなければわれわれの従者ではない……」


『アル=カーフィー』2巻、74頁。



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スライマーン・イブン・マフラーンが言った。彼がイマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)を訪問すると、何人かの従者が集っていた。イマーム(彼の上に平安あれ)は彼らに言われた。「われわれの装飾として行為しなさい。われわれの恥になるな。人々に善を語り、己の舌を守り、しゃべりすぎず、無礼なことを言ってはならない」


『アル=アマーリ』142頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、われわれが愛するのは、知恵があり、洞察力をもち、学識があり、自制し、忍耐し、信頼でき、誠実な人々である。誠に、栄光のアッラーは、預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)に高潔さを与えて寵愛された。それらが身についた者は、それらのためにアッラーを称賛するが、それらが身についていない者は、栄光のアッラーに泣いて求める」
ジャービルは慎ましやかに、それらが何かを質問すると、イマーム(彼の上に平安あれ)は返答した。
「それは、敬虔さ、満足すること、忍耐強さ、感謝、自制、慎み深さ、慈悲深さ、勇気、熱意、博愛、誠実、寄託に正直であること」


『アル=カーフィー』2巻、56頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーに服従する者はわれわれを愛する者であり、かれに服従しない者はわれわれ(アフルル・バイト)の敵である」


『アル=カーフィー』2巻、75頁。





罪とその結果


聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「罪の微細を見るのではなく、あなたが罪を犯した相手を見なさい」


  『ビハール・アル=アンワール』77巻、79頁。
『ムスタドラク・アル=ワサーイル』11巻、330頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「あなたがたの一人がアッラーとの関係でどこに立っているかを知りたければ、アッラーに対して犯した罪に関しての己の立場を判断しなさい。恵み深き崇高なるアッラーに価値ある者とはそのような者である」


『ビハール・アル=アンワール』70巻、18頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)がある集団に呼びかけ、なぜ神の使徒を悩ませたのかと問うた。
誰かがイマーム(彼の上に平安あれ)にどうして彼らがそうしたのかと尋ねると、彼(彼の上に平安あれ)は言った。
「あなたがたの行為が彼(彼の上に神の祝福と平安あれ)に報告されるのを知らないのか? 彼(彼の上に神の祝福と平安あれ)はアッラーへの罪を彼らの中に目撃されたときは不快になられる。だから神の使徒を傷つけてはならず、彼を喜ばせなさい」


『ウスール・アル=カーフィー』1巻、219頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「寛大さ〔赦すこと〕が欠けるのは最悪の欠陥である。復讐は最大の罪である」


『クルラル・アル=ヒーカム』235頁。




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アスバク・イブン・ナバタハは、一代目イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アルー(彼の上に平安あれ)が、聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)がこう言われたと語るのを聞いて言った。 「栄光の創造主アッラーが国家に御怒りになられたが懲罰を加えられなかったときは、価格が上昇し、寿命が縮まり、商人は利益を得ず、果実は豊富に実らず、川は溢れることがなく、雨は降らず、彼らの邪悪な者が彼らを支配するであろう」


『キサール』2巻、360頁。

注:この伝承の要点は、懲罰で国家が破滅しない場合は、彼らの犯した罪のせいで七つの災難が起きるということ。




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五代目イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)は、アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)の書に聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)がこう言われたと書かれてあるのをみつけたと言った。 「社会で姦通が頻繁になるとき、突然死が増加する。詐欺があるとき、アッラーが彼らの過度と損失を御取りになる。人々が義務の喜捨を差し出さなくなるとき、大地は植物、果実、鉱山といったものからの恩恵を抑止される。神の法において不正行為をするとき、彼らは不正と侵略を助けている。彼らが約束を破るとき、主は彼らの敵を絶対的支配者にさせる。彼らが血縁者と断絶するとき、所有する財産は邪悪な者の手に置かれる。公正を守り不正を禁じて行為せず、選ばれたわがアフルル・バイト〔家の人々〕に従わないとき、アッラーは彼らの中の邪悪な者を彼らの上に置かれる。この状態のとき、彼らの中で善行する者が祈っても聞き届けられない」


『サフィーナトゥ・アル=ビハール』2巻、630頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「涙が乾くことはない。硬い心を除いては。そして、心は硬くならない。たくさんの罪のせいで」


『ビハール・アル=アンワール』70巻、55頁。




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崇高なるアッラーは、預言者ダーウード(彼の上に平安あれ)に仰せになった。
「おお、ダーウードよ! すべてを包む、われの恩恵の罪人に吉報を知らせなさい。 われの慈悲に絶望しないために。善行する者にわれの怒りの権威を警告しなさい。彼らが服従を自慢しないために。高慢は横柄さを引き起こし、それ自体があらゆる罪の中で最大の罪だからである」


『アル=イスナー・アシャリーフ』59頁。




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知識とその価値

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「教師と生徒は益を分かち合うが、それ以外の人々にはない」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、25頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「能力がないのに宗教を布教する者は、それに奉仕をしているのではなく害を与える」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、121頁。



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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「人の価値は学識にある」


『ナフジュル・バラーガ』格言482番〔和訳者注:正確には格言81番〕

注釈:人の真価はその人の有する知識(および熟達した学識)にある。その人の価値と地位は知識の高さと達成による。真価を認識できる目は、顔の形、体型、世俗の華やかさや地位ではなく学識を見て判断する。すなわち、人は卓越した知識を身につけるように努めなければならない。 各人の価値はどれだけ知識があるかに基づく。


『クルラル・アル=ヒーカム』341頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「知識はアッラーの地上での貯金である。学者はかれの代理人である。したがって、自分の知識に基づいて行為する者は、本当にかれの貯金を届けたのである……」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、36頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「知識を習得するよう努めなさい。学びは善行であり、勉学はそれ自体が信仰行為だからである」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、189頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「知識を求める者は、アッラーの道のために信仰を動機とする戦士に似ている」


『ビハール・アル=アンワール』1巻、179頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「あなたの知識には注意しなさい。それを誰から得ているかに気をつけなさい」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、92頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「知識を習得するよう努めなさい。それを忍耐と品位で飾りなさい。そして、あなたから知識を学ぶ者に対しては謙虚であれ」


『アル=カーフィー』1巻、36頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「知識を学び、それにしたがって行為し、アッラーのためにそれを教える者は、天国で堂々と呼ばれるであろう」


『アル=カーフィー』1巻、35頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「現世と来世の善は知識と共にある」


『ビハール・アル=アンワール』1巻、204頁。




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知識とそれを学ぶことの美徳

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「知識を求める者は、昼間に断食し、夜間に礼拝を続け、信仰に忙しい人に似ている。知識の枝〔一部門〕を習得した者は、アブークバイス山の高さほどある金を所有してアッラーの道のために分配するよりも良い。


『ビハール・アル=アンワール』1巻、184頁。




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イマーム・ザイン・アル=アービディン(彼の上に平安あれ)が言った。
「人々が知識の習得に何が置かれているのか気づいていたら、彼らは航海で命を危険にさらさねばならなくても、それを求めていたであろう」


『ウスール・アル=カーフィー』1巻、35頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「知識の習得は体(人)が静寂の間は不可能である」


『クルラル・アル=ヒーカム』348頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「あなたがたの著書を守りなさい。まもなく、それらを必要とする出来事が起きるだろから」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、152頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、信仰を完全にするのは知識の習得とそれに従って行為することである。知識の習得は富を稼ぐことよりもあなたがたの義務であることを知っておきなさい」


『ウスール・アル=カーフィー』1巻、23頁。




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イマーム・ハッサン(彼の上に平安あれ)が言った。
「他者にあなたの知識を教えてやりなさい。そして、他者の知識をあなた自身も学ぶように努めなさい」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、111頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「知識の美徳は信仰の美徳よりもアッラーに愛される」


『ビハール・アル=アンワール』1巻、167頁。




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知識とそれを教えることの美徳

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「ある知識について質問され、その知識があるのに隠す者は火の手綱で反り返るであろう。(したがって、当惑している人を助け、その人の状態を改善できる情報を知っているのに無言でいるのは大罪を犯している)


『アル=イスナー・アシャリーフ』11頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「クルアーンはアッラーの大学である。だから、この大学でできる限りを学びなさい」


『ビハール・アル=アンワール』92巻、19頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「誠に、信ずる者に死後も善い言行の中から届き続けるものは、彼が教え広めた知識であり、彼が残した敬虔な子供であり、彼が相続財産として伝えた聖なる書である」


『スナン・イブン・マジャフ』1巻、88頁。




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八代目イマーム・アブル・ハッサン・アル=リダー(彼の上に平安あれ)が言った。
「われわれの命令を生かし続ける僕の上にアッラーの御慈悲がありますように」その後、イマームの話を聞いていた人が彼(彼の上に平安あれ)に、どうやって命令が生き続けるのかと質問したので返答した。「われわれの知識を学び、人々に教えるのである。実際、人々がわれわれの言葉の善を知っていたら、確かに、彼らはわれわれに従っただろう」


『マアアニ・アル=アフバール』1巻、207頁。




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学者の美点と重要性

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「わがウンマには二つのグループがある。彼らが敬虔なとき、わがウンマはまっすぐに立つが、彼らが不道徳のとき、わがウンマは堕落しやすい」
彼らは誰かと問われて、神の使徒(彼の上に神の祝福と平安あれ)は返答した。
「宗教学者と支配者である」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、49頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「賢人と対面するときは、おしゃべりになるのではなく、聞こうとするように努めなさい。よい話し方だけでなく、どうやって耳を傾けるのかを学びなさい。誰かの言葉をさえぎってはならない」


『ビハール・アル=アンワール』1巻、222頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「おお、アリーよ! ジブリールは七つの理由で人間になりたがった。
1. 共同礼拝。
2. 学者との交わり。
3. 二人の間に平和を確立させること。
4. 孤児を敬うこと。
5. 病人を見舞うこと。
6. 葬式に参列すること。
7. 巡礼者に水を与えること。
したがって、これらのことを望むようにしなさい」


『アル=イスナー・アシャリーフ』245頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「賢者の言葉が的を射ていれば治療となるが、間違っていると病気を証明する」


『ナフジュル・バラーガ』格言275番




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11代目イマーム・ハッサン・アスカリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「われわれの従者(シーア)の学者はイスラームの国境の番人である。したがって、この任務を引き受けるわれわれの従者は、ローマ人と戦う者よりも優れている。(なぜなら、われわれの従者の宗教学の国境を防衛するからである)」


『アル=イフティジャージ』2巻、155頁。




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八代目イマーム・リダー(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、(真の教えの)法学者とは、人々に彼の祝福を注ぎ、敵から彼らを守り、彼らのために天の恩恵を増やし、崇高のアッラーの御満悦を彼らのために(導きによって)稼ぐもの者である」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、5頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「…宗教学者の益は、何日も断食し、夜間に礼拝し、アッラーのための聖戦で戦う者よりも偉大である。宗教学者が亡くなると、イスラームにおける不一致が生じる。それを元に戻す以外に、不一致を補正することはできない」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、43頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)がクマイルに言った。
「おお、クマイルよ! 富を蓄える者はたとえ生きていても死んでいるのだ。だが、知識が具わった者は、この世が存続するかぎり、依然として生きているのである。肉体が消えても、彼らの姿は心の中に在る」


『ナフジュル・バラーガ』格言147番。




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イマーム・フセイン(彼の上に平安あれ)が言った。
「…誠に、ムスリムに関わることの指針と宗教命令は、信心深い学者の手にあり、彼らはアッラーの合法および非合法のことにおいてかれの代理人である…」


『トゥハフ・ル・ウクウル』172頁。




来世に注意深くあること

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。 「イーサ(彼の上に平安あれ)の弟子が彼に、誰と友になるべきかと尋ねると、『彼の存在がアッラーを思い出させ、彼の言葉があなたがたの知識を高め、彼の行為があなたがたを来世のために鼓舞してくれる人』と返答した」


『ビハール・アル=アンワール』1巻、203頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「どんなこともやって来る世界のために善行に勤しむのを妨げてはならない。誠に、機会の長さは極めて短い」


『クルラル・アル=ヒーカム』335頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「現世の人生のために来世を売る者は両方を失う」


『クルラル・アル=ヒーカム』274頁。




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10代目イマーム・ハーディ(彼の上に平安あれ)が言った。
「死床について家族の前に身を横たえるとき、あなたのために(死を)妨げてくれる医者も役に立つ友もいないということを覚えておきなさい」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、370頁。




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悔悟

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「地獄の人々のため息は、ほとんどの場合、悔悟を延ばしたせいである」


『アル=マハッジャト・アル=バイダー』




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「己の罪を悔悟する者は罪(の重荷)を全く背負っていない者と同じである」


『ワサーイル・アル=シーアフ』16巻、74頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「死が彼らを襲うまで(悔悟と善行を)延ばす者たちがなんと多いことか!」


『クルラル・アル=ヒーカム』289頁



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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)がアリー・イブン・アビー・ターリブ(彼の上に平安あれ)に言った。
「おお、アリーよ! 祝福されるのは、アッラー以外に誰も気づかない罪のために泣いているのをアッラーが見ておられる者である」(自分の罪を他者に知られないようにすべきであるということを様々な伝承が強調している。アッラーにのみ自分の罪を告白しなければならない。それが悔悟である)


『ビハール・アル=アンワール』77巻、63頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「毎日の夜の第三部と金曜日の前夜の始まり(から日の出まで)の間、アッラーはこう呼びかけるために、地上の天空に天使を御遣わせになる。『われの恩恵を求める貧窮者はいるか? われが応じる悔悟する者はいるか? われの赦しを求める者はいるか?』」

注:イスラームの伝承によると、金曜日の前夜は「悔悟の眠り」と呼ばれる。金曜日の前夜に眠っていたために、審判の日、人々は深く後悔することになる。


『ビハール・アル=アンワール』3巻、314頁。




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五代目イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーの御加護を求めて罪の扉を閉じなさい。ビスミッラー〈注1〉と唱えることで服従の扉を開きなさい」


注:ここでは、ビスミッラー・ヒ・ラフマーニ・ラヒーム〔慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において〕が短縮された。

『ビハール・アル=アンワール』92巻、216頁。




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信ずる者の栄誉の保護

イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「同胞のムスリムの(威厳を守るために)七十の大きな過ち〔罪〕を隠すのは、各ムスリムの義務である」(彼の過ちは個人的に扱われるべきであり、社会の人々に広められてはならない)


『ビハール・アル=アンワール』74巻、301頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「ムスリム兄弟の謝罪を受け入れなさい。もしも彼にそれが全くないときは、あなた自身が彼のために作り出してやりなさい」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、165頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「最悪の裏切り行為は、秘密を開示することである」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル』12巻、305頁、14155番。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「人々の前で(不正を行なった人へ)忠告するのは彼に屈辱を与えている」


『クルラル・アル=ヒーカム』322頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「栄光の全能主アッラーのための最愛の行為は、ムスリム信徒に幸福をもたらすこと、すなわち、飢えを満たすこと、悲しみを取り除くこと、または負債を払うことである」


『アル=カーフィー』2巻、192頁。

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高潔な行為

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「二人の人間を和解させることは、すべての礼拝と断食よりも価値がある」


『ビハール・アル=アンワール』76巻、43頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「人があなたのことを良く考えているなら、その人の考えが本当であるようにしなさい」


『ナフジュル・バラーガ』格言249番




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「(他者を)信心に導く者は、善行した者と同じである」

『ビハール・アル=アンワール』96巻、119頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「ムスリム信徒が死んだ後で益になることが六つある。
1. 彼のために赦しを請う敬虔な子供
2. 啓典からの読誦
3. (人々の役に立つように)井戸を掘ること
4. 彼が植えた木
5. 慈善で水流をつくること
6. 彼の後、(人々が従う)良い伝承」


『アル=ヒサール』323頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「それがわがウンマに困難でなかったなら、わたしはどの礼拝でも歯を磨くよう彼らに命じるであろう」


『ビハール・アル=アンワール』76巻、126頁。




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不正義と罪

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「復活の日、呼びかけがある。『抑圧者とその援助者と彼らのためにインク入れを用意した者たち、もしくは彼らのために鞄を閉めてやった者たち、もしくは彼らの筆にインクを与えた者たちはどこか? これらの人々を彼らと共に招集せよ!』」


『サワーブ・アル=アマール』309頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーにかけて。七つの天界の領域と天空の下で存在するすべてを与えようと言われても、わたしは蟻から麦の一粒を取り上げることであろうとアッラーへの不服従になることはやらない」


『ナフジュル・バラーガ』347頁。




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五代目イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「罪には、至大なるアッラーが御赦しになるもの、御赦しにならないもの、無視されないものの三種類がある。栄光のアッラーが御赦しにならないのは不信心である。御赦しになるのは、偉大なるアッラーと自身の間で自身に対して罪を犯した者である。無視されないのは、人々の権利に対して犯した罪である」


解説: 三番目の罪は、他者の権利を侵害したときである。赦しの方法は、まず、権利を侵害された人を満足させることである。その人が彼を赦した場合、その罪は彼が自身に対して犯したものとなるので、アッラーに御赦しを請うことができる。


『アル=カーフィー』2巻、330頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「罪は逸脱への一歩となり、祝福を取り去り、共同体〔国家〕を殺してしまう」


『タスニーフ・イ・クルラル・アル=ヒーカム』2巻、36頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「…抑圧の継続ほど、アッラーの祝福を取り除き、またかれが急いで報復なさるような事態を招く行為はない。アッラーは被抑圧者の祈りを聞かれ、抑圧する者を常に見張っておられるからである」


『ナフジュル・バラーガ』書簡53




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同胞ムスリムの権利

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「真のムスリムを深く悲しませる者は、全世界を与えても十分ではないので償うことはできない。(悔悟して悲しませた相手をなだめることができない限りは)


『ビハール・アル=アンワール』75巻、150頁。




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イマーム・カーズィム(彼の上に平安あれ)が言った。
「あなたがたのムスリム兄弟への絶対的義務は、現世または来世で益となることを彼に隠さないということである」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、75頁。




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二代目イマーム・ハッサン(彼の上に平安あれ)が言った。
「自分がそうされたいと思うように他人に接しなさい」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、116頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「公正のために奉仕して不正を取り除き、また不正義を拒んで正義を全うする人の上にアッラーの御慈悲がありますように」


『クルラル・アル=ヒーカム』181頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「次の四つの特性は預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)の作法である。公正、親切〔礼儀正しい〕、根気強さ、不運のときの忍耐強さ、そして信ずる者の権利のために立ち上がること」


『トゥハフ・アル=ウクウル』277頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、信仰の柱は共同体の人民であり、ムスリムの力であり、敵に対する防衛である。したがって、あなたが頼るのは彼らであり、あなたの頼りは彼らなのである」


『ナフジュル・バラーガ』書簡53




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「信ずる者の権利を確実に預けることよりも価値あるアッラーへの崇拝はない」


『アル=カーフィー』2巻、170頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。

「ムスリム信徒を傷つける者は、確かに、わたしを傷つけているのである」


『ビハール・アル=アンワール』67巻、72頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「信ずる者の財産を非合法に略奪した者には、アッラーの御怒りが続き、彼の善行は受け入れられない。悔悟して奪った財産を持ち主に返すまで、彼の善行は何一つ記録されない」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル』17巻、89頁。




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挨拶

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「あなたがたが互いに会ったときは、自分のほうから挨拶(サラーム)と抱擁をしなさい。別れるときは、赦しを求めて離れなさい」


『ビハール・アル=アンワール』76巻、4頁。




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イマーム・フセイン・イブン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、報酬が分配されるのは、サラームの挨拶を最初にした者である。挨拶を返した者の報酬は一つだけである。(最初に挨拶をした者のほうが報酬は大きい)」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、120頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「神の使徒(彼の上に神の祝福と平安あれ)はアブドル・ムッタリーブの子供たちを集めて言われた。『おお、アブドル・ムッタリーブの子供たちよ、自分から先に挨拶をしなさい。血族のことを考慮しなさい。人々が眠っている間、夜の礼拝をしなさい。(他者に)食べ物を与えなさい。良い発言をしなさい。そうすることで、あなたがたは平安に天国に入ることができよう』」


『ビハール・アル=アンワール』69巻、393頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーとその使徒がより愛されるのは、挨拶を先にした者である」


『ワサーイル・アル=シーアフ』12巻、55頁。




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公正を命じ、不正を禁じること

「あなたがたは一団となり、(人々を)善いことに招き、公正なことを命じ、邪悪なことを禁じるようにしなさい。これらは成功する者である」


『イムラーン家章』3章104節




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「わがウンマ(ムスリム従者)が他者にだけ公正を命じ不正を禁じる時、彼らは崇高のアッラーに対して宣戦を布告したのである」


『ビハール・アル=アンワール』100巻、92頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「不正の禁止を理論でも実際でも放棄する者(悪行に無関心で傍観する者)は、生きている人間の中で動いている死体である」


『ビハール・アル=アンワール』100巻、94頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「ムスリムに不正行為をさせないことは、アッラーに七十回のハッジを受け入れられたのと同等である」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル・アル=シーアフ』11巻、278頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「他者に善行を求めなさい。よって、あなたは善行する者の一人となろう。あなたの言葉と行為で他者に悪行をやめさせない。あなたの力の及ぶかぎり、悪事を犯す者から離れなさい。アッラーのために奮闘しなさい。かれは然るべき御方である。アッラーに関することで、口汚い者の罵りがあなたを思いとどまらせることがあってはならない。正義のためには、どこに危険があろうとも飛び込んでいきなさい」


『ナフジュル・バラーガ』書簡31




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、公正を命じ、不正を禁じるのは、預言者たちの道であり、善行する者の方法である。それは大いなる義務行為(ワージブ)であり、それによって他の義務の行為が後まで残り、他の信条が救われ、契約〔取引〕は合法で、不正義を防ぎ、繁栄が地上を満たす…」


『アル=カーフィー』5巻、56頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「信仰の堅さは、善を命じ、不正を禁じること、またアッラーの制限を保つことによる」


『クルラル・アル=ヒーカム』236頁




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「不正行為がなされるのを見た者は行動でそれを禁じなければならない。もちろん、それが可能であればということだ。できないときは、舌でそれを禁じなさい。だが、それすらできないときは、心の中でそれを禁じなさい」


『ワサーイル・アル=シーアフ』16巻、135頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「公正を命じ、不正を禁じる者は、アッラーと地上でのその使徒両者の代理人である。


『ムスタドラク・アル=ワサーイル』12巻、179頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「わがウンマの中で公正を命じ、悪を禁じ、善行の確立に加わる者は誰でも、幸福に成功して生きる。だが、そうすることを止めたときは、恩恵が去ってしまう」


『アッ・タフズィブ』6巻、181頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)がイブン・ムルジャム(彼の上にアッラーの災いあれ)に(剣で命取りとなり)襲われたとき、イマーム・ハッサンとイマーム・フセイン(彼らの上に平安あれ)に言った。
「…アッラーを畏怖せよ。ジハードに関してはアッラーを心に留めておきなさい。あなたがたの財産と生命と舌がアッラーの道のための助けとなるように…」

「害を与える者があなたがたに対して有利な態勢をとらぬように、善を命じ、悪を禁じるのを諦めてはならない。さもなければ、あなたがたが祈っても、祈りは聞き届けられないだろう…」


『ナフジュル・バラーガ』書簡47




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「善を命じることは人々の行為の中で最高のものである」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル』12巻、185頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「公正を命じ不正を禁じることに比べたら、善行をすべて合わせてもアッラーの道のための聖戦での奮闘ですら、深海のわずかな唾でしかない」


『ビハール・アル=アンワール』100巻、89頁。




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五代目イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「栄光のアッラーは預言者シュアイブ(彼の上に平安あれ)に啓示を下された。『あなたの民の十万人にわれは懲罰を加えるであろう。その中の四万人が堕落した者であるが、六万人は善行する者からである』預言者シュアイブ(彼の上に平安あれ)が尋ねた。『(懲罰に値するのは)これらの邪悪な者たちですが、善行する人々とはどういうことですか?』栄光のアッラーが彼に仰せになった。『彼らは罪人に加わった。われの怒りのために、罪人に怒ることをしなかった』」


『アル=カーフィー』5巻、56頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「他者に善行を呼びかけ、悪を禁じなさい。そして、公正を命じて不正を禁じるために、絶対に、死を近づけたり、生活の糧を途絶えさせたりしてはならないということをよく心得ておきなさい」


『ワサーイル・アル=シーアフ』16巻、120頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「善を命じ、悪を禁じることによってアッラーの教えを支持しない人々の上に災いあれ」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル・アル=シーアフ』12巻、181頁。




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舌とその悪

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「舌によって引き起こされた苦痛は、剣の刃で襲われた苦痛よりも悪い」


『ビハール・アル=アンワール』71巻、286頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「あらゆるものの中で、舌はほかの何よりも長く牢獄に入れられるのに値する。(悪口、嘘、中傷、嘲笑、侮辱など、われわれの犯す罪のほとんどは舌によるものだからである)」


『ビハール・アル=アンワール』71巻、277頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「逸脱から身を守れるように、話す前によく考えなさい」


『クルラル・アル=ヒーカム』228頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「人を破滅させるものは三つある。胃袋、欲望、舌」


『ワカーイイ・アル=アイアム』297頁。




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五代目イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「自分の舌を制御しないかぎり、誰も罪から安全ではない」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、178頁。




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悪口とあら捜し

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「ムスリム信徒の信仰を中傷するのは、らい病が体に広まるよりも早い」


『ウスール・アル=カーフィー』2巻、257頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「悪口を聞いている者は悪口を言っている者と同じである」


『クルラル・アル=ヒーカム』307頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「悪口の放棄は、礼拝で1万回ラクアを行なうよりも栄光のアッラーには価値がある」


『ビハール・アル=アンワール』75巻、261頁。




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アブドル・ムウミーニ・アル=アンサーリーが言った。彼はアブディッラー・ジャファーリーとイマーム・アビー・アル=ハッサン・ムーサ・イブン・ジャーファル(彼の上に平安あれ)が同席しているところへ到着し、アブドル・ムウミーニが彼に微笑んだことがあった。すると彼(彼の上に平安あれ)が、アブドル・ムウミーニはアブディッラー・ジャファーリーを好きかと尋ねられたので、嫌いだったが彼(七代目イマーム)のためである、と答えた。するとイマーム(彼の上に平安あれ)が言った。「彼はあなたの兄弟である。ムスリム信徒は父親が同じでなくても、ムスリム信徒の兄弟である。したがって、災いがあるのはムスリム兄弟を非難する者、ムスリム兄弟を騙す者、ムスリム兄弟に忠告しない者、ムスリム兄弟を誹謗する者である」


『ビハール・アル=アンワール』75巻、262頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「最も邪悪な人は、自分自身の過ちは見逃すのに、他人の過ちを捜す者である」


『タラーイフ・アル=ヒーカム』176頁。




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イマーム・カーズィム(彼の上に平安あれ)が言った。
「災いがあるのは自分の兄弟(同胞)の悪口を言う者である」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、232頁。




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嘘をつくこと

アナス・イブン・マーリクが語ったところによると、聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)はこう言われた。
「わたしから六つのことを受け入れなさい。その後、わたしはあなたのために天国の入口を保障しよう。
1. 話すときは嘘を言ってはならない。
2. 約束したら破ってはならない。
3. 他人に信頼されるときは誠実であれ。
4. (罪を犯さないように)視線を低くしなさい。
5. 慎み深くあれ。
6. 手と舌を制御しなさい」


『キサール』321頁。




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11代目イマーム・アビー・ムハンマド・アル=アスカリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「邪悪は家の中に閉じ込められた。(その扉の)鍵は嘘である」


『ビハール・アル=アンワール』72巻、263頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「大小を問わず、また、まじめでも冗談でも嘘をつくのは避けなさい。人は小さいことで嘘をつくと、おおよそ大きなことでも嘘をつくからである」


『トゥハフ・ル・ウクウル』201頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)は真実と偽りの違いを問われ、二つの距離を示すために、自分の目と耳の間に四本の指を当てて言った。
「目で見ることは〈真実〉であり、耳で聞くことのほとんどは〈偽り〉である」


『ビハール・アル=アンワール』75巻、196頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、崇高なるアッラーは悪に鍵をされた。酒には鍵がかかっているのだが、嘘をつくことは酒よりも悪い」


『アル=カーフィー』2巻、339頁。




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イマーム・リダー(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠実であれ。嘘をついてはならない」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、347頁。




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友達と友情

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「人は友達の信仰に影響されるものであるから、つきあう相手に気をつけなさい」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、192頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「あなたに名誉を与えてくれる人の友達になりなさい。あなたのほうが優れる相手ではなく。(あなたが向上できるように自分より上の人と友達になりなさい)」


『ビハール・アル=アンワール』76巻、267頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「わたしの最も愛する兄弟は、わたしの過ちを気づかせてくれる人である」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、282頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、ムスリムには三種類の友がある。『あなたが生きていても死んでいてもわたしはあなたと共にいる』と言う友で、これは彼の行為である。『あなたの墓の敷居まであなたと一緒で、その後はあなたから去る』と言う友は、彼の子供である。『あなたが亡くなるまで一緒にいる』と言う友は、彼の財産である。彼が死んだら相続人のものになる」

注釈:
この伝承または類似の伝承から、来世で個人の役に立つのは信仰と善行だけであるということが理解できる。イスラーム伝承だけでなく聖クルアーンにも多くの例がある。
(1) 信仰して、善行に励む者にとっては、至福がかれらのものであり、善美な所が(究極の)帰り所である。(13章29節)
(2) 信仰して善行に励む者には、本当にわれは、(唯)一つの善事にも、必ず報奨を空しくしない。(18章30節)
(3) 本当に信仰して善行に励む者に対する歓待は、天国の楽園である。(18章107節)
(4) 信仰して善行に励む者には、慈悲深い御方は、かれらに慈しみを与えるであろう。(19章96節)


『ヒサール』1巻、88頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠実な友達を持つよう注意し、維持するよう努めなさい。彼らはあなたが困っているときの援助者であり、災難に遭ったときの擁護者だからである」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、187頁。




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イマーム・サッジャード(彼の上に平安あれ)が言った。
「敬虔な人との出会いはあなたを善に導く」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、141頁。




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イマーム・サッジャード(彼の上に平安あれ)が言った。

「罪深い人と友達になることと不誠実な人を助けることには気をつけなさい」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、151頁。




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不道徳な友達

イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーを愛する人びとを中傷する者の仲間になろうとする者は、確かに、崇高のアッラーに不服従しているのである」


『ウスール・アル=カーフィー』2巻、379頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「仲間が悪行をしたことを知ったときは、彼にこう言いなさい。『おお、だれ某よ! この罪を犯すのを控えるか、われわれから離れなさい』それでも彼がやめなければ、彼を避けなさい」


『ワサーイル・アル=シーアフ』16巻、146頁。




****

イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)は父親のイマーム・ムハンマド・バーキル(彼の上に平安あれ)から聞き、彼は父親のアリー・イブン・アル=フセイン(彼の上に平安あれ)がこう言われたのを聞いて語った。
「おお、息子よ! 五つの部類には注意しなさい。彼らの仲間になろうとしてはいけない。彼らと話してはならない。行く道で彼らと友達になってはならない」 それからイマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)は父親に誰のことか教えてくれるよう頼んだ。彼はこう返答した。
「嘘をつく者と友達にならないように気をつけなさい。彼は蜃気楼のように遠くのものを近くにあるようにみせる」
「不道徳な者と友達にならないよう気をつけなさい。一口の値段、いやそれ以下であなたを売ろうとするからである」
「欲ばりな者と友達にならないよう気をつけなさい。あなたの貧窮が深刻なときに、彼は自分の財産をあなたに与えないからである」
「愚か者と友達にならないよう気をつけなさい。あなたの役に立とうとしても、あなたに害を与えてしまうからである」
「自分の血族を無視する者と友達にならないよう気をつけなさい。わたしは栄光のアッラーの書に、そのような者に災いがあることを知っているからである。三つの出来事があった」(それらは、スーラ・アル=バカラ(2章27節)、スーラ・アッ・ラアド(13章25節)、スーラ・ムハンマド(47章22節)である)


『アル=カーフィー』2巻、641節。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「おお、クマイルよ! どんな状況でも正義を口にしなさい。公正な人と友達になり、悪行する者を避け、偽善者から離れ、不誠実な者と一緒にいてはならない」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル』12巻、197頁。




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人々への奉仕

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「ムスリム兄弟のために現世の深い悲しみを減らす者には、アッラーが来世の深い悲しみを減らしてくださる」


『シャハーブ・アル=アフバール』194頁。




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イマーム・フセイン(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、あなたを必要とする人々の行列は、アッラーからあなたへの祝福である。したがって、これらの祝福を悲嘆してはならない」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、318頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「ムスリム兄弟が貧窮しているのを知ったときは常に、取り計らうよう努めなさい」(貧窮していることを言わねばならないような気持ちにさせてはならない)


『ビハール・アル=アンワール』74巻、166頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)は先祖(彼らの上に平安あれ)から聞いたアッラーの使徒(彼の上に神の祝福と平安あれ)の言葉を語った。
「信ずる者に十分に食事を与える者には、アッラーが天国の果実を与えられる。衣服がない者に衣服を与える者には、アッラーが金襴と絹の服を与えられる。信ずる者の喉の渇きを満たしてやる者には、アッラーが封のされた容器から飲ませてくださる。信ずる者を助け、彼の悲しみを取り除く者は、審判の日、アッラーの陰のほかには陰がないとき、かれの箱舟の陰に置かれる」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、382頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「生きる糧に関して人々はアッラーの扶養者であるから、かれに最も愛されるのは、アッラーの扶養者の役に立ち、家の人々を幸せにする者である」


『アル=カーフィー』2巻、164頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「(困っている)ムスリム信徒を助ける者は、栄光のアッラーがその者の七十三の苦しみを取り除かれる。その一つは現世のものであり、残る七十二は大いなる苦痛の時のものである。それは人々が(来世で)自分のことに忙しい時である」


『アル=カーフィー』2巻、199頁。




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貸付

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「ムスリム兄弟に貸付を求められても貸さない者は、アッラーが公正な人を報われる日、天国に入るのを禁じられるであろう」


『ビハール・アル=アンワール』76巻、369頁。




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貧窮者の援助

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「学識者に質問し、賢者と話し、貧窮者と交わりなさい」


『トゥハフ・ル・ウクウル』34頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「貧窮者が無視されたままなのは、財産の引き渡しに原因がある」


『クルラル・アル=ヒーカム』4巻、190頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)は、昇天の夜、崇高のアッラーがこう仰せになるのを聞いて伝えた。『おお、アフマドよ、われが愛するのは貧者を愛する者である。汝の近くに貧者を呼びなさい。われが汝に近づけるように、彼らを汝に近づけなさい』…」


『アル=ハヤート』2巻、51頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「飢餓の信ずる者を満たしてやる者の報酬が来世でどれほど偉大かを知るのは、人間でも近くにいる天使でも聖なる使徒でもなく、全世界の主、アッラーのほかにはいない」さらに彼は言った。「飢えているムスリムを食べさせるのは、赦しの手段である」この後、彼は栄光のアッラーの御言葉を読誦した。

「飢餓の日には食べ物を出して、近い縁者の孤児を、または醜く哀れな貧者を養うこと」
(スーラ・アル=バラト90章14-16節)


『アル=カーフィー』2巻、201頁。




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喜捨と信ずる者を喜ばせること

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「持主の手から施しが渡るとき、それ(施しの物)は五つのことを言う。『消滅しようとしていたわたしに、あなたは命をくれた。取るに足らないものだったわたしを、あなたが偉大にしてくれた。わたしは敵だったのに、あなたが友にしてくれた。あなたがわたしを守ってくれていたが、今度はわたしが復活の日まであなたを守る』」




『アル=イスナー・アシャリーフ』223頁。

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七代目イマーム・カーズィム(彼の上に平安あれ)が言った。
「ムスリム信徒を幸福にさせたときは、まずアッラー、二番目に預言者、三番目にわれわれ(アフルル・バイト)を喜ばせているのである」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、314頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「栄光のアッラーは富者の財産の中に貧窮者の糧を御定めになった。そのため、貧窮者が空腹のままでいるときは、富者の誰かが分配を拒んだからである」
『ナフジュル・バラーガ』説教338番




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーにかけて。貧窮者の信ずる者を助けるために富を与えない者は、絶対に天国の食べ物も封をされた飲物も味わうことはないだろう」


『ビハール・アル=アンワール』75巻、314頁。




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慈善と施し

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「わが共同体は彼らが(互いに)誠実で、(持主に)預けたものを返還し、(財産から)施しをする間は、公平に生きることが続くであろう」


『ワサーイル・アル=シーアフ』6巻、13頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「おお、アーダムの息子よ、あなたの所有物に関しては、自分がその代理人になりなさい。そして、それが自分の死後に扱われたいように扱いなさい」
注釈: この伝承の意味はこうである。死後に自分の財産の一部を寄付したいのであれば、自分が死ぬまで待たずに、生きている間でも望むように費やすべきである。死んだ後、後継者が自分の遺言通りにしなかったり、遺言を残す機会がなかったりするかもしれないのだから。


『ナフジュル・バラーガ』255番。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「施しによって病の人を治してやりなさい。誠に、施しは不運と病を取り除くからである。そして、寿命を延ばし、報酬を増やしてくれるのだから」


『カンズ・アル=ウムマル』6巻、371頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)の伝承である。
「わたしが昇天したとき、天国の扉に三行が書かれてあるのを見た。一行目。慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。われはアッラーである。われのほかに神はなく、われの恩恵はわれの怒りよりも優る。二行目。慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。慈善には十倍の報いがあり、貸すことには十八倍の報いがあり、親族への心配りには三十倍の報いがある。三行目。われの位階と権威を理解する者は、決して、糧に関してわれを非難しない」


『アル=イスナー・アシャリーフ』85頁。




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ターウース・イブン・アル=ヤマーンが言った。彼はイマーム・アリー・イブン・アル=フセイン、ザイヌル・アービディーン(彼の上に平安あれ)が、信ずる者のあだ名は五つあると言われたので、それらについて彼(彼の上に平安あれ)に尋ねたとき、こう返答された。「一人のときの信心、必要なときの慈善、災難のときの忍耐、怒りのときの寛容、恐れるときの誠実」


『アル=ヒサール』127頁。




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親族への心配り

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「糧が増えることと死が遅れることを望む者は、親族に心を配りなさい」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、89頁。




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イマーム・アリー・イブン・ムーサ・アル=リダー(彼の上に平安あれ)が言った。「過剰な富の蓄えは五つの特徴によるものである。度を越えた欲深さ、大きな期待、非常に強い貪欲、血族との縁切り、来世より現世を好む」


『ビハール・アル=アンワール』73巻、138頁。




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イマーム・ムハンマド・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「血族に心配りすることには五つの益がある。行為の浄化(受け入れ)、富の増加、災難が追い払われること、(来世の)決算が容易であること、寿命が長くなること」


『ウスール・アル=カーフィー』2巻、150頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「天国に入ることが許されない集団が三つある。飲酒する者、魔術崇拝者、血族と縁を切る者」


『アル=ヒサール』179頁。




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親孝行

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「アッラーの御満悦は自分の両親の満足に在る。かれの御怒りは両親の怒りに在る」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル・アル=シーアフ』15巻、176頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「最高の行為とは、時間通りの礼拝、親孝行、アッラーの道のために(偶像崇拝者との)聖戦に加わること」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、85頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「栄光のアッラーに死の苦悩を軽くしてもらいたい者は、血族に心を配り、両親に善行しなければならない。そうすれば、アッラーが死の苦悩を和らげてくださり、生きている間に貧困に見舞われることはないだろう」


『サフィーナトゥ・アル=ビハール』2巻、553頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「目を怒らして両親をにらみつける者は、両親が彼に対して不公平だったとしても、アッラーは彼の礼拝を受け入れられない。(彼が悔悟しないかぎりは)」


『ウスール・アル=カーフィー』2巻、349頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「自分があなたの子供にしてほしいように両親を親切に扱いなさい。人々の妻には忠実でありなさい。あなたの妻がそうあり続けるように」


『アル=カーフィー』5巻、554頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。

「ある人が両親への良い接し方について聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)に質問に来たことがあった。そのとき彼(彼の上に神の祝福と平安あれ)はこう言われた。『母親に親切にしなさい。母親に親切にしなさい。母親に親切にしなさい。父親に親切にしなさい。父親に親切にしなさい。父親に親切にしなさい。だが、親切にするのは父親の前に母親から始めなさい」


『アル=カーフィー』2巻、162頁。




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子供の権利

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)がアミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)に言った。
「おお、アリーよ! アッラーは両親に不服従な子供の両親に災いをもたらされる」


『ワサーイル・アル=シーアフ』21巻、290頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が彼の従者の一人に言った。
「あなたの活動の大部分を妻子に捧げないようにしなさい。あなたの妻子がアッラーを愛する者ならば、かれを愛する者たちをかれはないがしろにされないからだ。あなたの妻子がアッラーの敵であれば、どうしてあなたが心配してアッラーの敵のことで忙しくすることがあろうか」


『ナフジュル・バラーガ』格言362




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「(アフルル・バイトの)伝承をあなたの子供に教えなさい。堕落した者が先に彼らを堕落させる前に」

『アル=カーフィー』6巻、47頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「自分の子供への祝福は、子供の両親への祝福である」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、483頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「父親に対する子供の権利とは、父親が子供に美しい名前を与え、良く躾をし、クルアーンを教えることである」


『ナフジュル・バラーガ』格言409




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「子供には水泳と射撃を教えなさい」


『アル=カーフィー』6巻、47頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「あなたの子供が七歳になったら、礼拝を教えなさい。十歳になったら、それを真剣に忠告しなさい。(礼拝の習慣を身につけるために)それから、互いの寝台を離しなさい」


『カンズ・アル=ウムマル』16巻、45330番。




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 四代目イマーム・サッジャード(彼の上に平安あれ)が言った。
「あなたの子供の権利は、彼があなたから出てきたのであり、現世での彼の公正と不正はあなたに帰属するということを知っておきなさい。あなたの責任は、良く教え、躾をし、栄光のアッラーに導き、かれに服従するよう助けることである。したがって、子供に賛成するときは、それを得られるように気をつけなさい。また、子供に厳しい行為をしたときは、それがあなたに戻ってくることにも気をつけなさい」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』2巻、622頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「あなたの子供を敬い、良く躾なさい。そうすれば、あなたは赦されるであろう」


『ビハール・アル=アンワール』104巻、95頁。




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乳児

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「そうなのだ。妊娠から出産までの間と、子供を離乳させるまでの女性の報酬は、アッラーのために(偶像崇拝者の敵の攻撃に対してムスリムの国境を守る兵士に)配置されたのと似ている。だから、その間に死んでしまった女性には殉教者の地位が与えられる」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、561頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「乳児に与える母親の乳よりも豊かな乳はない」


『ワサーイル・アル=シーアフ』21巻、452頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「子を身篭ったとき、女性は、昼間に断食し、夜は寝ないで礼拝し、自分の魂と財産でアッラーの道のために奮闘する兵士となる。それから出産したとき、どれほど崇高なものかわからないほどのアッラーからの大いなる報酬がある。その後、子供に乳を飲ませるとき、乳を飲ませるたびにイスマーイールの子孫の子供を解放するのと同等の報酬がある。それから乳を飲ませるのが終わったとき、彼女の横にいる天使が、彼女は確かに赦されているので、その行為を再び始めなさいと言うのである」


『ビハール・アル=アンワール』104巻、106頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「赤ん坊にとって母親の乳よりも良い乳はない」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル』48部




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結婚、大いなる礼拝

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「既婚者のラクア二回の礼拝は、独身者が夜に続ける礼拝や昼間の断食よりも価値がある」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、384頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「アッラーにとって既婚者の睡眠は、未婚者の昼間の断食や夜間の礼拝よりも良い」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、221頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「(ほとんどの)わがウンマの善行する者は既婚者であるが、堕落した者は未婚者である」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、221頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「一人の男がわたしの父の許にやって来た。父(彼の上に平安あれ)が男に妻がいるかと問うと、男はいないと答えた。それで父は、一夜を妻なしで眠るのは、世界のすべてを所有しても好ましくない、と言われた。それから父(彼の上に平安あれ)は、既婚者の男によるラクア二回の礼拝は、独身者の男が夜通し礼拝し、昼間に断食することよりも価値がある、と付け加えた。その後、父(彼の上に平安あれ)は男に金貨七枚を与え、それで結婚しなさいと言った」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、217頁。




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結婚の奨励

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「結婚は信仰の半分を獲得する。そのときは、残りの半分に関してアッラーを畏れなさい」


『アル=カーフィー』5巻、328頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「地獄の人々のほとんどは(男女共)未婚者である」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、384頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「あなたがたの死者で最も堕落したのは未婚者である」


『アル=タフスィーブ』7巻、239頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「アッラーとの面会のとき、清浄であることを望む者は、結婚して配偶者を持つべきである」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、385頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「結婚しなさい。さもなければ、キリスト教徒の僧か悪魔の兄弟の一人として数えられるであろう」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、221頁。




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結婚は御慈悲と落着き〔平静〕への鍵

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「四つの状況のときに天国の慈悲の扉が開かれる。雨が降るとき。子供が両親の顔をやさしくみつめるとき。カァバの扉が開いているとき。結婚するとき」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、221頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「あなたの子供を結婚させなさい。それによってアッラーは彼らを平静な気持ちにさせ、糧を増やされ、名誉心を高められる」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、222頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「結婚しなさい。そして娘を結婚させなさい。(成長した)娘(または姉妹)を結婚させるのは、ムスリム男性の幸運だからである」


『アル=カーフィー』5巻、328頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「結婚でイスラームが発展した家より栄光のアッラーに愛されるものはない。別離すなわち離婚でイスラームが崩壊した家より栄光のアッラーに忌み嫌われるものはない」


『アル=カーフィー』5巻、328頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「誠に、乙女は木になる果実のようである。果実が熟しているのに収穫されないでいると、日差しで台無しになり、風で散らかってしまう。乙女もそれと同じ状態にある。彼女らが女の悟りを理解するとき、夫を除いて彼女らの治療はない。彼女らが娶られなければ、堕落から安全ではない。彼女らも人間だからである。(乙女にも他と同じように人間の本能と気質がある)


『アル=カーフィー』5巻、337頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「青年期の初期に結婚する若者を悪魔が酷く嘆いて残念がるのは、彼が信仰の三分の二を悪魔から守っているからである」

『ビハール・アル=アンワール』103巻、221頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「おお、若者たちよ! あなたがたの一人に結婚する力があるなら、そうしなさい。それはあなたがたの目にとって(女性を見つめないので)良いことであり、(より敬虔でいられるために)陰部を守ってくれるからである」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル・アル=シーアフ』14巻、153頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「独身主義〔禁欲主義〕を禁じなさい。そして女性が貞節を守り、未婚のままでいることは禁じられている」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル・アル=シーアフ』14巻、248頁。




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取り成しと合法な結婚の助け

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「二人のムスリム信徒を合法に結婚させようと奮闘する者は、彼らが聖なる法の下で婚姻すれば、アッラーが黒い目の天女と結婚させてくださる。そして彼が一歩を踏むごとに、また言葉を発するごとに、一年の礼拝に値する報奨が与えられる」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、221頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)が言った。
「最良の仲介は、アッラーの法の下で結婚できるよう合法な結婚に二人を執り成すことである」


『アル=タフスィーブ』7巻、415頁。『アル=カーフィー』5巻、331頁。




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イマーム・アル=カーズィム(彼の上に平安あれ)が言った。
「審判の日、アッラーの御慈悲の日陰以外に日陰はない日、アッラーの箱舟の陰に役立つものが三つある。ムスリム兄弟を結婚させること。ムスリム兄弟の役に立つこと。ムスリム兄弟の秘密を隠してあげること」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、356頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「未婚の人を結婚させた者は、復活の日にアッラーに御慈悲の目で見つめられる人々の一人である」


『アル=タフスィーブ』7巻、404頁。




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イマーム・アル=カーズィム(彼の上に平安あれ)が言った。
「審判の日、アッラーの特別な御慈悲の陰の下にいられるのは、預言者たち、彼らの代理人たち、奴隷の信徒を解放してやった信徒、信徒の借金を払った信徒、未婚者の信徒を結婚させた信徒のほかにはいない」


『ビハール・アル=アンワール』74巻、356頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「二人のムスリム信徒がアッラーの法の下で婚姻できるように合法な結婚をさせようと努めた者には、アッラーが、それぞれの真珠と紅玉の城に住む、千人の天女を娶らせてくださるだろう」


『ワサーイル・アル=シーアフ』20巻、46頁。




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妻と婚約契約金

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「女性の悪い兆しは、高い婚約契約金と短気である」


『ビハール・アル=アンワール』58巻、321頁。




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イマーム・アブー・アブドゥッラー(彼の上に平安あれ)が言った。
「三種類の泥棒がいる。喜捨を邪魔する者、女性の結婚契約金の保留を合法とみなす者、返済しないと決めて借金する者」


『ビハール・アル=アンワール』96巻、12頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、女性の祝福の一つは結婚契約金が高額でないこと。女性の悪い兆しは結婚契約金が高額なことである」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、387頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)が言った。
「敵対を引き起こすので女性の結婚契約金を高額にしてはならない」


『ワサーイル・アル=シーアフ』21巻、253頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「最悪の罪は三つある。動物を残忍に苦しめること、女性の結婚契約金を断念させようとすること、労働者に賃金を与えないこと」


『ビハール・アル=アンワール』64巻、268頁。




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結婚契約金は少ないほどよい

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「費用が少ないと結婚の恩恵は偉大である」


『カンズ・アル=ウムマル』16巻、299頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「わがウンマの優れた女性たちは、顔がより美しく、結婚契約金が少ない」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、236頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「(結婚契約金が)鉄の指輪であっても結婚しなさい」


『カンズ・アル=ウムマル』16巻、321頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「一握りほどの穀物またはナツメヤシを結婚契約金として与える者の結婚は、誠に、合法で正しい」


『カンズ・アル=ウムマル』16巻、321頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)は、三十ディルハムの鎧(よろい)兜(かぶと)でファーティマ(彼女の上に平安あれ)をアリー(彼の上に平安あれ)と結婚させた」


『ワサーイル・アル=シーアフ』21巻、251頁。




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信心と誠実さに関しての結婚

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)は自分の世代の階級をみなすのではなく、こう強調された。
「あなたが誰かに結婚を勧められ、相手の物腰と信仰を満足して受け入れるときは、その相手と結婚しなさい。そうしないときは、地上に極めて大変な厄介者と退廃をもたらしたのである」


『アル=タフシーブ』7巻、394頁。




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イマーム・アル=ジャワード(彼の上に平安あれ)は書簡にこう書いた。
「誰かに結婚を勧められ、相手の信仰と誠実さを確信したなら、その相手と結婚しなさい」


『アル=カーフィー』5巻、347頁。『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、393頁。『アル=タフシーブ』7巻、394頁。




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イマーム・フセイン(彼の上に平安あれ)は、ある人から、自分の娘を誰と結婚させるべきかと助言を求められたので言った。
「栄光のアッラーを畏怖する人と結婚させなさい。そのような者なら彼女を愛して尊重し、彼が彼女に怒っても、彼女を傷つけないからである」


『アル=ムスタッラフ』2巻、218頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「自分の娘を、神を畏れない人と結婚させる者は、実際に、彼女と一族とのつながりを壊したのである」


『アル=マハッジャト・アル=バイダー』3巻、94頁。




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結婚の意志

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「(信心ではなく)容姿の美しさだけで結婚する者は、好ましいことが見えない。また、女性の財産を理由に結婚する者は、アッラーが財産のみと一緒に彼を置き去りにされる。したがって、信心深い妻を捜すのはあなたのためである」


『アル=タフシーブ』7巻、399頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「女性の財産を望んで結婚する者は、アッラーがその財産のみと一緒に置き去りにされる」


『アル=カーフィー』5巻、333頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「女性の財産を目的に結婚する者は、アッラーがそれのみと一緒に置き去りにされる。女性の美しさだけを理由に結婚する者は、好まないことを彼女のなかに見るであろう。だが、彼女の信仰を理由に結婚する者は、アッラーがそれらの美点を彼のために集められるであろう」


『アル=タフシーブ』7巻、399頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「女性の美しさだけを理由に結婚する者は、アッラーがその女性の美しさを害になさり、彼の悩みになさるだろう」


『ワサーイル・アル=シーアフ』20巻、53頁。



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イマーム・サッジャード(彼の上に平安あれ)が言った。
「栄光のアッラーと一族の結びつきのために結婚する者は、アッラーが栄誉の冠を与えられる」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、385頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「美しさだけで女性と結婚してはならない。美しさが彼女に不信心を引き起こすかもしれないからである。また女性の財産を理由に結婚してはならない。財産が彼女を不服従にさせるかもしれないからである。そうではなく、信心深い女性と結婚しなさい」


『アル=マハッジャト・アル=バイダー』3巻、85頁。




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糧を稼ぐこと

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「食事を与えてやるべき人々を無視する者には災いがある。繰り返す。大変な災いがある」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、168頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「短気な妻を持つ者が忍耐し、その忍耐をアッラーに求めるなら、感謝する者への報奨が与えられる」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』4巻、16頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「妻のために(妻が快適であるために)稼ぎの仕事に耐える者は、アッラーの道のために戦う者のようである」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、168頁。
『アル=カーフィー』5巻、88頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「自分の扶養者を無視する者の罪はそれで十分である」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、168頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「幸福な男とは、妻子を自分で管理する者である」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、168頁。




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夫を良く扱う妻

至大至高のアッラーが仰せになった。
「またかれがあなたがた自身から、あなたがたのために配偶を創られたのは、かれの印の一つである。あなたがたはかの女らによって安らぎを得るよう(取り計らわれ)、あなたがたの間に愛と情けの念を植え付けられる。本当にその中には、考え深い者への印がある」


(スーラ・アッ・ローム 30章21節)




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)がウンム・サラマからウスマーン・イブン・マズッウンに関する情報を受け取られたとき、従者の方を向いて言った。
「あなたがたは妻を避けるのか? 誠に、わたしは女性の許に行って昼間は食事をし、夜は眠る。だから、わたしの生活様式に背く者は、わたしからの人ではない」


『ビハール・アル=アンワール』93巻、73頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「生活費を恐れて結婚を放棄する者は栄光のアッラーを信頼していない」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』3巻、385頁。




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イマーム・リダー(彼の上に平安あれ)が語った。イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)は、偉大な美徳を身につけたいので結婚したくないという女性にこう返答した。
「それはいけない。それが美徳だったのなら、ファーティマ(彼女の上に神の祝福と平安あれ)はあなたより資格があった。誠に、どんな美徳においても彼女を卓越する女性はいない」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、219頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)がこう語ったという報告がある。三人の女性が聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)のところにやって来て、彼女たちの夫が肉を食べること、香水を使うこと、妻に近づくことを避けていると言った。それで聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)は急いで外に出た。それから説教台に立ち、アッラーを称賛した後でこう言われた。「わたしの従者のある一団は、肉を食べない、香水を使わない、妻に近づかないとは、どうしたのか?」


『アル=カーフィー』5巻、496頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
ウスマーン・イブン・マズッウンの妻が預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)に、彼女の夫がいつも断食と昼夜の礼拝に忙しく、自身の生活にも妻にも注意を払わないのだと告げた。預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が彼の家に行くと、彼は礼拝をしていた。ウスマーンが礼拝を終えたとき、神の使徒(彼の上に神の祝福と平安あれ)はこう言われた。「おお、ウスマーンよ、アッラーはわたしを僧のようになるために遣わされたのではない。わたしは(体と心の権利を守る)流麗で簡潔な教えのために任命されたのだ。わたしは断食をし、礼拝をし、わたしの家族と関係をもっている。ならば、わたしの生き方と教えを好む者は、わたしの生活様式、わたしのスンナに従いなさい。誠に、結婚はわたしのスンナである」


『アル=カーフィー』5巻、494頁。




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妻の尊重

イマーム・リダー(彼の上に平安あれ)は父祖から、彼らはイマーム・アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)から、彼は聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)がこう言われるのを聞いて語った。
「夫を怒らせる女に災いあれ。幸福な女性とは、夫が自分に満足している者である」


『ビハール・アル=アンワール』8巻、310頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「二人の妻をもち、自分とその財産を両者のために平等に扱うことのできない者は、復活の日、懲罰の鎖をつけられたままで蘇らされ、まっすぐでない体の半分が地獄に入る」


『ビハール・アル=アンワール』7巻、214頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「女性を娶る者は、確かに、彼女を尊重しなければない。あなたがたの妻は、あなたがたの喜びの手段だからである。だから、女と結婚した者は、(彼女の重んじられるべき権利を無視して)彼女を損なったり汚したりしてはならない」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、224頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「どんな状態でも妻を慰めなさい。親切な言葉でやさしく話しなさい。そうされることで、彼女の行為が善行に変わるであろう」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、223頁。




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イマーム・ムーサ・イブン・ジャーファル(彼の上に平安あれ)は彼の父(彼の上に平安あれ)から、彼は聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)がこう言われるのを聞いて語った。
「人の信仰が深まれば、女性への思いやりが深まる」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、228頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「この世のものの中から、わたしは女性と香水を強く考慮するが、礼拝はわたしの目の光である。(アッラーへの愛と信仰)」


『アル=ヒサール』1巻、183頁。『ビハール・アル=アンワール』76巻、141頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「最悪の人とは、自分の家庭を束縛する者である」


『ヌウル・アル=アブサール・シャブランジイ』




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夫を喜ばせる妻

イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「審判の日、アッラーに対し、女性にとって夫の同意より効果的な取り成しはない」


『ビハール・アル=アンワール』81巻、345頁。




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イマーム・アブル・ハッサン・アル=リダー(彼の上に平安あれ)が語った。アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)はこう言われた。
「あなたがたの中で最良の女性には五つの特質がある」

アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)は五つの特質は何かと問われたとき、こう言った。
「1. 穏やか、従順、慎ましやか、そして夫のために倹約する。
2.夫に対して朗らかである。
3.困難のときは協力的で、夫を助ける。
4.夫が怒ったり落ち込んだりしたときは、彼が満足して喜ぶのがわかるまでは休まない。
5.夫が不在のときは、彼の持ち物を守る。

このような女性がアッラーの代理人たちの代理人であり、アッラーの代理人はがっかりしない。(彼女は正しい希望を持てる)


『アル=カーフィー』5巻、507頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「夫の怒りが正当である夜を過ごす女性は、夫が彼女に満足するまで彼女の礼拝は受け入れられない」


『アル=カーフィー』5巻、507頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「夫に対する妻の権利とは、明かりを灯すこと、食事の用意、玄関で快い会話で迎えること、理由がある場合を除いて自分を捧げるのを拒否しないこと」


『マカーリム・アル=アフラグ』2巻、246頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「女性は夫の権利を満たさないかぎり、彼女は栄光のアッラーの権利を満たしていない」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル・アル=シーアフ』14巻、257頁。




****

イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)の許に一人の女性がやって来て言った。『神の使徒よ、妻に対しての夫の権利とは何ですか』それで彼は彼女にこう返答した。『彼女は彼に服従すること。彼を怒らせない〔害さない〕こと』」


『ワサーイル・アル=シーアフ』10巻、527頁。




****

妻の称賛すべき特質

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「夫に一杯の水を与える(信ずる者の)女性は、何日も断食を行い、夜に礼拝を続ける一年間の信仰より良い報酬があるだろう」


『ワサーイル・アル=シーアフ』20巻、172頁。




****

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「昼夜を問わず、夫の相手として、最良の香水をつけ、最良の服を着、最良の装飾を身につけるのは女性の義務である」


『アル=カーフィー』5巻、508頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「女性にとってのジハード(アッラーの道のための戦い)は、夫にとり心地よい連れとなることである」


『ナフジュル・バラーガ』格言494番




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「栄光の全能主アッラーは仰せになった。『われがムスリム信徒のために現世と来世の善を集める意思があったなら、謙虚な心、感謝する舌、災難に耐える身体を持たせたであろう。男には、彼が見ているときは喜ばせてくれ、不在中は自身と彼の財産を守ってくれる敬虔な妻を与えるだろう』」


『ウスール・アル=カーフィー』5巻、327頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「(アッラーが)厳しい災いがあるのは、夫を傷つけ、彼を悲しませる女性であるが、本当に成功するのは、どんな状況でも夫に服従して彼を尊重し、彼を傷つけない女性である」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、252頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「誠に、最良の女性は、多産で、愛情深く、秘密を守り、敬虔な人である。彼女は夫に服従し、彼女の親族の間で尊敬され可愛がられる。夫と一緒のときは装飾品で身を飾るが、彼以外の人の前ではそれを隠す。夫の話しに耳を傾け、彼の命令に従う。一人のときは美しい装いをし、彼が望むことは何でも寛大に与えたがる。彼女は大抵、(彼のために)装飾しており、男性のように地味ではない」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、235頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「ムスリム男性の成功があるのは、敬虔な妻、快適な家、好ましい乗用馬を持つことからである」


『ビハール・アル=アンワール』104巻、98頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「女性のジハード(アッラーの道のための戦い)は、夫のために心地よい連れとなることである。彼女に対する夫の権利は、彼女に対するすべての人々の権利より大きい」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、256頁。




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離婚とその影響

至大至高のアッラーが仰せになった。
「あなたがたが妻を離婚して定められた期限が満了したならば,公平な待遇で同居させるか、または親切にして別れなさい。かの女を困らすために引きとめて、法を越えてはならない。そんなことをする者は、自分の魂を損う者である。愚弄して、アッラーの御告げを戯れごとにしてはならない。あなたがたに対するアッラーの恩恵を念(おも)い、またあなたがたに授けられた、あなたがたに勧告する啓典と英知を念(おも)え。アッラーを畏れなさい。アッラーは凡てのことを知り尽くされていることを知れ」 スーラ・アル=バカラ(2章231節)




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「結婚したら離婚するな。天の箱舟は離婚で揺れる」


『ワサーイル・アル=シーアフ』22巻、9頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「栄光の全能主アッラーは、結婚が執り行われた家を御悦びになり、離婚がなされた家には御怒りになる。離婚よりアッラーが嫌われるものはほかにない」


『アル=カーフィー』6巻、54頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「誠に、栄光の全能主アッラーは、意図して離婚するか、結婚をただ味わうだけの楽しみとする男女を忌み嫌われる」 聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)はこれを三回繰り返し、新しい婚姻とその楽しみを味わうために妻と離婚する男、同じ目的で離婚を求めて別の男と結婚する女にはアッラーの災いがあることを強調された。


『アル=カーフィー』6巻、54頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「わがウンマの女性で四つの特性に注意を払う者は、天国に入る価値がある。 敬虔さを守ること、夫に従うこと、五回の定めの礼拝を行うこと、ラマダーン月に断食をすること」


『ビハール・アル=アンワール』104巻、107頁。




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視線を低くし、貞潔を守ること

アッラーは仰せになった。
「男の信者たちに言ってやるがいい。『(自分の係累以外の婦人に対しては)かれらの視線を低くし,貞潔を守れ。』それはかれらのために一段と清廉である。アッラーはかれらの行うことを熟知なされる。」スーラ・アン・ヌール(24章30節)




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「非合法な視線は悪魔からの矢であり、それは毒である。栄光の創造主アッラーのためだけに、ほかのことではなく、それを放棄する者は、アッラーが信仰を御与えになり、彼は(自身の中に)その喜びを見出すであろう」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』4巻、18頁




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「目の姦淫とは、非合法な視線(好色の視線)である。唇の姦淫とは、禁じられた接吻である。そして手の姦淫とは、(非合法である手や体を)触ることである。陰部がそれを確信するかしないかにかかわらず」

『アル=カーフィー』5巻、559頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が災いを願ったのは、自分にとって合法でない女性の陰部を見る人、信仰のある兄弟の妻に不誠実を証明する人、人々が(彼の地位を理由に)助けを必要としているのに賄賂を求める人である」


『アル=カーフィー』5巻、559頁。




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女性と装飾

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「男から妻への『愛している』という言葉は、決して彼女の心を離れさせない」


『ワサーイル・アル=シーアフ』14巻、10頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「女性が夫のためにする装飾は何であってもかまわない」


『アル=カーフィー』5巻、119頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)は女性が夫以外の者のために装飾することを禁じてこう言われたと語った。
「したがって、もしも彼女がそうしたなら、栄光の創造主アッラーの権限は、彼女を地獄で燃やされることである。(悔悟しないのなら)」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』4巻、6頁。




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イマーム・サーディクが言った。
「われわれ(アフルル・バイト)を強く愛する者は、自分の妻への愛も強くする」


『ワサーイル・アル=シーアフ』14巻、11頁。




***

* 聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「あなたがたの中で最良の女性は、敬虔で、夫の欲望(性欲)に従い、(他の人のためではなく)装飾する」


『ワサーイル・アル=シーアフ』20巻、30頁。




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密通とその害

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。

「トゥラにはこう記されている。『われはアッラーである。殺人者を殺す者、密通を当惑させる者』」


『アル=カーフィー』5巻、554頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「密通する者には六つの結果がある。その三つはこの世、残りの三つは来世で。この世での結果は、人の栄誉を奪い、名誉を傷つけ、貧窮し、寿命を短くさせる(死を早める)。来世での結果は、アッラーの御怒り、審判のときの危機、永遠に火獄の中に住まわせられる」


『アル=カーフィー』5巻、541頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)は、トゥラにこうあると言った。
「おお、皆の者よ、密通をしてはならない。あなたたがの妻も同じことをするからである。自分の蒔いた種の報いを受ける」


『アル=カーフィー』5巻、554頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「…非合法(ハラーム)の女性を抱擁する者は、悪魔の火の鎖につながれ、両者とも地獄に放り込まれる」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』4巻、14頁。




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アンマール・イブン・ムーサがイマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)に、獣姦や手または自分の身体による自慰行為について尋ねたことがあった。そのとき彼(彼の上に平安あれ)はこう返答した。「こういった行為または男が射精するこれに似た行為は、密通とみなされる」


『アル=カーフィー』5巻、541頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「獣姦する者に災いあれ。災いあれ」


『アル=カーフィー』2巻、270頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「同性愛は密通と同じである」


『カンズ・アル=ウムマル』5巻、316頁。




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イスラームにおける健康法

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「アッラーが愛される人には三つの特徴がある。発言が簡潔、睡眠が短い、食事の量が少ない。一方、かれが嫌われる人には三つの特徴がある。おしゃべり、寝すぎ、食べすぎ」


『アル=イスナー・アシャリーフ』92頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「可能なかぎり、清潔でいなさい。誠に、アッラーは清潔をイスラームの基盤とされた。したがって、清潔でない人が天国に入ることは決してない」


『カンズ・アル=ウムマル』伝承26002番。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「たっぷり食べるとさまざまな病気をもたらす」


『クルラル・アル=ヒーカム』359頁。




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七代目イマーム・ムーサ・イブン・ジャーファル(彼の上に平安あれ)が言った。
「スンナは頭に関して五つ、体に関して五つある。頭に関しては、口を清浄すること、口ひげを刈ること、髪を梳くこと、口と鼻孔に水を流すこと。体に関しては、割礼、陰毛を剃ること、脇毛の脱毛、爪を切ること、陰部を清潔にすること」


『ヒサール・アル=サドゥーク』125頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)がイマーム・ハッサン(彼の上に平安あれ)に言った。
「治療の必要がなくなる四つの特徴を教えようか」 「はい」と、イマーム・ハッサンが返事した。それでイマーム・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。 「空腹のとき以外は食事に座るな。まだ食べられるときに食卓から離れなさい。よく噛んで食べなさい。寝床に着く前に便所で用を足しなさい。これらの行為をするなら、どんな治療も必要ではなくなる」


『ワサーイル・アル=シーアフ』24巻、245頁。




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商売と社会的関係

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「大衆が必要とする食糧を購入し、その価格がムスリムの市場で上昇することを願って四十日間蓄えていた者は、それを売って全額を貧者に寄付しなさい。それが彼のやった行為への償いになることはありえない」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、89頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「イスラーム法に従わずにあえて取引をする者は、(自分で気づかずに)高利貸しに陥っている」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、93頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)は聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)がこう言われたと語った。
「商売に携わり、物品を売買する者は、五つのことを避けなければならない。さもなければ、何も売買すべきではない。高利貸し、誓言、商品の欠陥を隠すこと、売るときの不正な物の称賛、買うときのあら捜し」


『アル=ヒサール』1巻、286頁。




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五代目イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「現世で自分の家族を食べさせるために、また愛情を隣人に広げ、他人に頼らずに糧を求める者は、審判の日、栄光の創造主アッラーとの面会で、彼の顔は満月のように輝くであろう」


『アル=カーフィー』5巻、78頁。




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取引の詐欺

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「ムスリム兄弟に詐欺をして心に負担を抱いて眠る者は、アッラーの御怒りの中で眠っている。彼が悔悟するまでその状態は続く」


『サフィーナトゥ・アル=ビハール』2巻、318頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「…ムスリム兄弟を騙す者は、アッラーが彼の糧をたくさん取り除き、彼の暮らしを奪い、彼を一人に放っておかれる」


『ワサーイル・アル=シーアフ』17巻、283頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)は水を混ぜたミルクの販売を禁じられた」


『アル=タフシーブ』7巻、13頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「われわれ(一般のムスリム)に詐欺行為をする者は、われわれからの人ではない」




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「売買でムスリム信徒を騙す者は、われわれからの人ではない。復活の日、ユダヤ人の一員として蘇るであろう。なぜなら、彼らはムスリムに対して最たる詐欺行為をしてきたからである」


『ビハール・アル=アンワール』103巻、80頁。




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欲望

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「わたしの後、わがウンマのために三つのことを恐れる。知識の後の誤った導き、誤り導く誘惑、胃袋と陰部の欲望」


『アル=カーフィー』2巻、79頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「胃袋と陰部の清廉より価値のあるアッラーへの信仰はない」


『アル=カーフィー』2巻、80頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「欲望と不道徳がすぐ手に入るのに栄光の創造主アッラーを畏怖して避ける者は、火を妨げる。大いなる恐れに対して自身を確保する…」


『マカーリム・アル=アフラグ』




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「自身の胃袋、舌、陰部の悪に対して身を守る者は、確かに、あらゆる罪から身を守っているのである」


『アル=マハッジャト・アル=バイダー』




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「覚えておきなさい。(罪を犯しているとき)喜びは逃げていくが、結果は留まるということを」


『ナフジュル・バラーガ』553頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「少年に欲情で接吻をする者は、栄光の創造主アッラーが火の支配によって拘束されるであろう」


『アル=カーフィー』5巻、548頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「胃袋と陰部の敬虔さを求めることより良い奮闘があろうか」


『アル=カーフィー』2巻、79頁。




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世俗の財産と富の貪欲な貯蓄

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「(現世の)二日が(精神的な向上がなくて)同じ者は損をしている」


『ビハール・アル=アンワール』71巻、173頁。




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七代目イマーム・ムーサ・イブン・ジャーファル(彼の上に平安あれ)が言った。
「現世は海水に似ている。喉が渇いている人がどれだけその水を飲んでも、喉の渇きは増すばかりで、水が彼を殺してしまう」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、311頁。




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十代目イマーム・ハーディーが言った。
「現世では財産を持つことで、来世では善行を保持することで人々は尊敬される」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、368頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「女性のわが従者が破滅するのは二つのものによる。金と不道徳な服。男性のわが従者が破滅するのは、知識の放棄と富の貯蓄による」


『ワラーム全集』




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逃げ去る現世、その魅惑と毒

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「ある人の棺桶が持ち上げられ運ばれるとき、心配する魂がその死体の後をついて行き、後悔しながら叫ぶ。『おお、わたしの子供たち、わたしの縁者たちよ! 現世がわたしにやったようにあなたがたを騙さないよう気をつけなさい。合法か非合法にかかわらず、わたしは富を集め、他者のためにそれを残した。今、わたしは重荷を背負わされて残された。彼らがその果実を楽しんでいる間に。だから、わが身に起こったことを避けなさい』」


『ビハール・アル=アンワール』6巻、161頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「自分の死とそれが向かってくる速さを認識する者は、誠に、現世とそれの望み〔期待〕をひどく嫌う」


『トゥハフ・アル=ウクウル』『ビハール・アル=アンワール』44巻、374頁。



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イマーム・ハッサン・イブン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「自分の栄養については考えるのに知性(の栄養)について考えない人をわたしは不思議におもう。腹が痛くなるものは避けるのに、心には自分を破滅させることで満たさせるのだから」


『サフィーナトゥ・アル=ビハール』2巻、84頁。




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貪欲と無駄な希望

イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「欲ばり、臆病、貪欲には異なる特徴があるが、アッラーについて正しくない考えをもつことで共通している」


『ナフジュル・バラーガ』書簡52




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「もしもアーダムの息子が金銀のあふれ出る大きな谷を二つ持っていたとしても、三つ目の谷を探すであろう」


『マンラー・ヤフドゥル・アル=ファギーフ』4巻、418頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「この世に心を没頭させる者は、三つの状態に置かれる。終わりのない悲嘆、満たされない欲望、無駄な希望」


『ウスール・アル=カーフィー』2巻、320頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「哀れな人々は何人いることか。彼らの日々は定められているのに、富を求めてよく働く」


『クルラル・アル=ヒーカム』240頁




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傲慢とうぬぼれ

イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「強情になるな。(自分の考えに固執するな)そのような者は破滅と出会うだろう」


『タスニーフ・イ・クルラル・アル=ヒーカム』443頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「自分のことを偉大な人間とみなす者(うぬぼれ)は、アッラーに対して失敗に終わる」


『タスニーフ・イ・クルラル・アル=ヒーカム』308頁。
『ビハール・アル=アンワール』6巻、91頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「二つのことが人々を破滅に向かわせる(地獄に導く)。貧困を恐れること、うぬぼれによって優越を求めること」


『ビハール・アル=アンワール』72巻、39頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「自身の中にみられる善を信頼して自分を称賛することを避けなさい。そして、過度の称賛を好んではならない。なぜなら、これは悪魔にとって最も信頼できる機会の一つだからである」


『クルラル・アル=ヒーカム』298頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「心にわずかでも高慢さのある者は、天国に入るのを許されない」


『アル=カーフィー』2巻、310頁。




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節度のある経済状態

イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「わたしは保証する。節約をする者が経済的に恵まれなくなることはない」


『ビハール・アル=アンワール』71巻、346頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「最良の政策は善意の実践である」


『クルラル・アル=ヒーカム』182頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「必要以上に消費するのは贅沢〔浪費〕である」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル』15巻、271頁。




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イマーム・カーズィム(彼の上に平安あれ)が言った。
「節度ある食事を習慣とする人々は体が強くなる」


『ビハール・アル=アンワール』66巻、334頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「死者にこう叫ばれることなく墓場を通過する者はいない。『おお、怠慢な人よ! われわれがそれを気づかせてきたことに気づいていたのか。それはあなたの肝を冷やすだろうに』」


『イルシャード・アル=クルーブ』




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協議

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「あなたがたの支配者があなたがたに善行するのであれば、富者はあなたがたの中の慈悲深い者からであり、あなたがたの諸事は協議によって運ばれる。そのとき、地上はそれの下よりあなたがたにとって良いものである。だが、あなたがたの支配者があなたがたの中の邪悪な者からである場合は、富者はあなたがたの中の欲ばりからであり、あなたがたの諸事は協議なしで運ばれる。そのとき、あなたがたにとって地下のほうが地上よりも良い。


『マンハジ・アッ・サーディキーン』解説、2巻、373頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「賢者に相談する者は、啓蒙されるために知性の光を求める(正悪を区別できる)」


『クルラル・アル=ヒーカム』336頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「理解力のある人に相談する者は、自身の成長を示す…」


『ビハール・アル=アンワール』75巻、105頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「信ずる者が協議によって惨めになることはない。頑固が益を得ることはない」


『ナハジュ・アル=フィサーハフ』533頁。




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活動と怠惰

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「信仰には七十の枝があり、最も良いのは、合法な方法で糧を稼ぐことである」


『アル=タフシーブ』6巻、324頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「怠けたままでは絶対に、絶対に、成功はありえない」


『クルラル・アル=ヒーカム』197頁。




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五代目イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「怠惰と不満を避けなさい。このふたつはあらゆる悪への鍵である」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、175頁。




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サァド・アンサーリーが、自分は綱やシャベルを使って妻子のために糧を稼いでいたので手にまめができたのだと聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)に返答すると、彼(彼の上に神の祝福と平安あれ)は、彼の手に(褒め称えるために)接吻して言った。「これは絶対に火獄が触れることのない手である」


『ウスド・アル=カーバフ』2巻、269頁。




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殉教者と殉教

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「どんな善にもそれより上の善があるが、信ずる者が栄光の創造主アッラーの道のために殺されるとき、それより上の善はない」


『ビハール・アル=アンワール』10巻、100頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「アッラーの道のために(殉教者として)殺された者は、彼が犯したどの罪も数えられないであろう。(罪は完全に赦される)」


『アル=カーフィー』5巻、54頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「…わが魂を握られる御方にかけて。天地のすべての一員が集結して(罪のない)信ずる者一人を殺す、もしくは殺そうとするなら、誠に、アッラーはそのすべての者を火獄に放り込まれるであろう」


『ビハール・アル=アンワール』75巻、149頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「アッラーの道に注がれた一滴の血よりも栄光の創造主アッラーに愛される一滴はない」


『ワサーイル・アル=シーアフ』15巻、14頁。




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待ち望まれるマフディー(彼の上に平安あれ)とその正義

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「アル=マフディーはファーティマ(彼女の上に平安あれ)の息子からの、わが子孫である」


『スナン・アブー・ダーウード』4巻、107頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「幸福は、わがアフルル・バイト〔家の人々〕のガーイムに心を向ける者のためにあり、彼が再臨する以前に彼に従う。この者は、彼(ガーイム)を愛する人々を愛し、彼の敵を嫌う。そして、彼が再臨する以前にイマームたちの指導者の地位を受け入れる。これらの者はわが友であり、わがウンマの中でわたしが非常に称賛する、最も誠実な一員である」


『ビハール・アル=アンワール』52巻、129頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「わがアフルル・バイト〔家の人々〕からの子孫の一人を、アッラーが蘇らせ給う。その人によって地上は隅々まで正義に満ちるだろう。不正と抑圧が広まったのと同じように」


『アル=ムサンニフ』11巻、371頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「自分の時代のイマーム(イマーム・マフディー〈彼の上に平安あれ〉)を知らないままで死んだ者は、無知の時代に死んだのと同じである」


『ムスナード・アフマド・イブン・ハンバル』2巻、83頁。3巻、446頁。4巻、96頁。
『サヒーフ・アル=ブハーリー』5巻、13頁。
『サヒーフ・ムスリム』6巻、21頁、1849番。
その他に25のスンニ学者による記録がある。




****

イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「われわれのガーイムが再臨するとき、天空はその滴を落とし、地上は植物が生長し、敵意が僕の心から現れ、野蛮人と獣が平和に生き続ける…」


『ビハール・アル=アンワール』52巻、316頁。




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アビル・ジャールードが言った。
「わたしがイマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)に、わたしの情愛と彼への忠誠を御存知かと尋ねると、彼はわかっていると返答された。その後、わたしは彼に質問がある、わたしは盲目でほとんど歩くこともできない、だから頻繁に訪問できなかったと言った。彼はわたしの質問を望まれたので、わたしは彼に、彼と彼の家族が栄光の創造主アッラーを崇拝されるように自分も信仰したいので、そのための教義を教えてほしいと頼んだ。彼はこう返答された。
『あなたは簡潔ではあるが偉大なことを質問された。アッラーにかけて。栄光の創造主アッラーを信仰した、われわれの信仰、わが先祖の信仰をあなたに教えよう。アッラーのほかに神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒であると宣言すること。そしてアッラーから彼に下されたもの(クルアーン)を確信し、われわれ(アフルル・バイト)を愛して服し、われわれの敵を嫌い、われわれの目標のために、またわれわれのガーイム(12代目イマーム、アッラーの御意思があるときに支配がやって来る)のために身を任せること。そして(神聖なる義務と合法なことを確立させるために)努力し、(非合法なことを避けて)敬虔であること』」


『アル=カーフィー』1巻、34頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「われわれのガーイムが再臨し、彼の手(権威)が僕の頭に置かれるとき、彼は彼らの知性を発達させ、また彼らの忍耐と洞察を完全にされる。その後でアッラーは彼らとガーイムの間に障壁がなくなるように彼らの観察力と聴力を広められ、彼が彼らに話すことを決められたとき、彼が彼の位置におられる間、彼らは彼を聞き、見ることができる」


『ヤウム・アル=カラース』269頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「ガーイム(アル=マフディー〈彼の上に平安あれ〉)の時代には、東の方角の信ずる者は、西の方角の(ムスリム)兄弟を見ることができる。その逆もしかり。西の方角の者が東の方角の兄弟を見ることができる」


『ビハール・アル=アンワール』52巻、391頁。

注釈: 読者よ、誠に、衛星やテレビなどのコミュニケーション手段の存在がこの伝承の理解を助けてくれるが、これらの価値ある言葉で語られたとき、そういったテクノロジーは存在していなかった。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「彼(アル=マフディー)は(カアバに近い場所の)柱と(イブラーヒームの)立たれた場所の間にいて、呼びかけられる。『おお、わが管理者の一団よ、アッラーがわたしを地上に再臨させる前にわが勝利のために準備された、高潔なわが民よ! 従順にわたしの許へやって来られよ』その後、彼らの祈る場所で、家の寝台で、彼の呼びかけが彼らに届く。地上の東にも西にも。だから、彼らはこの一度の呼びかけを聞く。それは皆の耳に届く。また彼らは完全にそれに応じる。それから、彼らはわずかな時間だけで柱と(イブラーヒームの)立たれた場所の間に集まり、彼(彼の上に平安あれ)に加わる」


『ビハール・アル=アンワール』53巻、7頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)は誠実な友教のアル=ムファッダルに、アル=マフディーとその再臨に関して話をした。
「おお、ムファッダルよ、われわれの従者が信仰に疑心をもたないために、この情報(マフディーについて)を伝えなさい」


『ビハール・アル=アンワール』53巻、6頁。




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イマーム・マフディー(彼の上に平安あれ)が言った。
「わたしはアル=マフディーである。世界が抑圧であふれているように世界に正義を確立させるために今も生きている者とは、わたしのことである。誠に、地上は決して証人がないままで残されない。人々は指導者がいないままで生かされない。したがって、この証言記録は、神の人々である、あなたがたの(ムスリム)兄弟以外に形をかえて語ってはならない」


『カマール・アル=ディーン』445頁。




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イマーム・マフディー(彼の上に平安あれ)が言った。
「(ムスリムに)起こる出来事に関しては、われわれの伝承(学者)の語りを調べなさい。なぜなら、彼らはあなたがたに対してのわたしの証言者であり、わたしは彼らに対してのアッラーの証言者だからである」


『カマール・アル=ディーン』484頁。




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イマーム・マフディー(彼の上に平安あれ)はアシュ・シャイフ・アル=ムフィード宛の手紙に書いた。「あなたの状況を把握している。あなたに関することでわれわれに隠されていることはない」


『ビハール・アル=アンワール』53巻、175頁。




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イマーム・マフディー(彼の上に平安あれ)はアシュ・シャイフ・アル=ムフィード宛の手紙に書いた。「あなたのことを考えていないのでも忘れているのでもない。もしそうであれば、あなたの上に苦悩が降り注ぎ、敵があなたを消すであろう。したがって、アッラーを畏怖されよ。服従されよ。権威は栄光のかれのもの」


『ビハール・アル=アンワール』53巻、175頁。




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祈願

われらの十二代目イマーム(彼の上に平安あれ)が平等、真理、正義を地上に確立されるために至大至高のアッラーが彼の再臨を早めてくださりますように。




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終焉の時のムスリムウンマ

 聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「このような時が到来するであろう。人々は身なりがよいということ以外では学者を尊敬しなくなる。声が良いということ以外ではクルアーンに耳を傾けなくなる。断食の月の間以外はアッラーを信仰しなくなる。女性に恥じらいがなくなり、貧者は忍耐がなくなる。富者は成功せず、少ないことで満足しなくなり、豊かさで満ち足りることがなくなる。胃袋のためだけに努力する。金(富)が彼らの宗教である。女が彼らのキブラである。彼らの家がモスクである。彼らは羊が狼から逃げるように学者から逃げる。 それで彼らがそのようになるとき、主は三つの状況で彼らに苦難を与えられる。第一に、彼らの財産の成功が取り上げられる。第二に、残忍な支配者が彼らを支配する。第三に、彼らはこの世で真の信仰を持たずに亡くなる」


『ワカーイイ・アル=アイアム』439頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「わがウンマにその時代はやって来る。彼らの支配者は残忍である。学者は欲深くなり、敬虔さはわずかしかない。信仰する者は似非行為をする。証人は高利貸しを行い、売買する物の欠陥を隠す。女はこの世の装飾に忙しい。したがって、このような時代には、彼らの中の最も邪悪な者が彼らを支配するであろう。彼らの中の善行する者は祈願するが、聞き届けられないであろう」


『ビハール・アル=アンワール』23巻、22頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「わがウンマにその時がやって来る。彼らは五つのことを愛し、五つのことを無視する。彼らは現世を愛し、来世を軽視する。彼らは富を愛し、審判(の日)を忘れる。彼ら(男性)は堕落した女性を愛し、天女を忘れる。彼らは建築物を愛し、墓場を忘れる。そして、彼らは自分を愛し、主を忘れる。そのような人々はわたしを嫌い、わたしも彼らを嫌う」


『アル=イスナー・アシャリーフ』202頁。




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人生をよく過ごす

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)がアブー・ザッルに言った。
「五つのことの前に五つの機会を利用しなさい。老いる前の若さ。病気になる前の健康。貧困になる前の富。急ぎの前の余暇。死の前の人生」


『ビハール・アル=アンワール』77巻、77頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「真の信ずる者の残された人生よりほかに価値のある金はない」


『クルラル・アル=ヒーカム』257頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「審判の日が来たとき、人々の一団は立ち、それから天国の扉を叩くために歩み寄る。彼らは誰かと尋ねられ、答える。『わたしたちは忍耐の人々です』それから彼らは何に耐えたのかと問われ、答える。『アッラーへの服従と、かれに対する罪を避けることに忍耐しました』それから栄光の創造主アッラーは仰せになる。『よく耐え忍ぶ者は本当に限りない報酬を受ける』(39章10節)」


『アル=カーフィー』2巻、75頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「幸福な者とは、大きな期待や望みを抱かず、残りの人生を最大限に利用する〔無駄にしない〕よう努める者である」


『クルラル・アル=ヒーカム』206頁。




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宗教とそれに関しての学び

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「みっともないのは、信仰の教えの詳細を勉強するために(最低でも)週に一日を割り当てず、自分の宗教について調べないムスリムである」


『ビハール・アル=アンワール』1巻、176頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「アッラーの教えを勉強する者は、かれが彼の悲嘆を取り除かれ、彼が想像もしていなかったところから生活の糧を御与えになる」


『アル=マハッジャト・アル=バイダー』1巻、15頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「(シーア〔聖預言者とその家の人々の従者〕の若者には宗教の教えを学ぶカリキュラムが必要である。)もしもわたしがこのようなカリキュラムをもたないシーアの若者に出会ったなら、わたしが彼に教えるだろう」


 『ビハール・アル=アンワール』1巻、214頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「われわれの従者に知らせなさい。彼らが命じられたことを確立させるなら、確かに、復活の日に救済される者の一人になるであろう」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、29頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「人々の信仰生活に必要な伝承から四十の伝承を暗記するわがウンマの者は、復活の日、アッラーが法学者として死者から蘇らせてくださる」


『ビハール・アル=アンワール』2巻、153頁。




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温和な性格とその良い結果

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「誠に、僕は良い気質を通じて、昼間に断食を行ない、夜間に礼拝を続ける者の地位を得ることができる」


『ビハール・アル=アンワール』71巻、373頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が息子のイマーム・ハッサン(彼の上に平安あれ)に言った。
「息子よ! 知性より価値ある富はない。無知に似た貧困はない。横柄さより恐ろしいものはない。温和な性質であることよりも好ましい生き方はない」


『ビハール・アル=アンワール』78巻、111頁。


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イマーム・ハッサン・イブン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、最高に良いのは温和な性質である」


『ヒサール・アル=サドゥーク』29頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「良い行為は三つの特質にある。非合法のものを避けること、合法のものを得ること、自分の家族に公正であること」


『ビハール・アル=アンワール』71巻、394頁。




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四代目イマーム・アリー・イブン・アル=フセイン(彼の上に平安あれ)が言った。
「公正な発言は富を増やし、糧を広げ、死を延ばし、家族の間に愛を生み、その者を天国に入らせる」


『ヒサール・アル=サドゥーク』317頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「三つのことが人をアッラーに近づかせ、かれはその人を必ず天国に入らせる。貧困のときの施し、誰に対しても温和であること、自分自身に公正であること」


『アル=カーフィー』2巻、103頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「わがウンマのほとんどが天国を享受できることがある。信心深さと温和な性格である」


『アル=カーフィー』2巻、100頁。




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怒りと短気の欠点

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「怒りは信仰を駄目にする。酢が蜂蜜を駄目にしてしまうように」


『アル=カーフィー』2巻、302頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「怒りはあらゆる悪への鍵である」


『アル=カーフィー』2巻、303頁。




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イマーム・リダー(彼の上に平安あれ)は彼の父親(彼の上に平安あれ)から聞き、彼はイマーム・アミール・アル=ムウミニーン(彼の上に平安あれ)から聞いて語ったところによると、ある人が聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)に、自分と天国の間の障害をなくすための行為を教えてほしいと頼んだ。 聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)は言った。
「怒ってはいけない。人に物を求めてはいけない。あなたが自分に望むことを他人にも望みなさい」


『ビハール・アル=アンワール』75巻、27頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「怒りを抑える者は、アッラーが彼の汚点を御隠しになる」


『アル=カーフィー』2巻、303頁。




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イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「怒りは賢人の心を破壊する。怒りを自分で操作できない者は、知恵も自分で操作できない」


『アル=カーフィー』2巻、303頁。




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神の御赦しを請うこと

イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)が言った。
「忍耐をあなたの香水にしなさい。罪の悪臭があなたの名誉を汚すことがないように」


『ビハール・アル=アンワール』6巻、22頁。




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イマーム・アミール・アル=ムウミニーン・アリー(彼の上に平安あれ)は、こう言ってアッラーに祈願するよう誰かに教えた。
「すべての恩恵の称賛はアッラーのもの。わたしはすべての善をかれに求め、すべての悪からアッラーの御加護を求める。すべての罪にアッラーの御赦しを求める」


『ビハール・アル=アンワール』94巻、242頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)は誰かに最良の僕について問われてこう返答した。
「彼らはこうだ。善行するときは喜んでやる。不正を犯したときは赦しを求める。(何かを)与えられたときは感謝する。困難に遭遇したときは忍耐を示す。(誰かに)怒ったときは赦す」


『ヒサール・アル=サドゥーク』317頁。



イマーム・サーディク(彼の上に平安あれ)が言った。
「信ずる者であるムスリムが頻繁にアッラーの御赦しを求めるとき、彼の(言行の)記録は、輝きながら昇る」


『マカーリム・アル=アフラグ』313頁。




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合同礼拝

聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「誠に、かれの僕の一人が合同礼拝でかれに何かを求めて与えられていないとき、アッラーはそれをかなえるまで恥じられる」


『ビハール・アンワール』88巻、4頁。 




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八代目イマーム・アリー・イブン・ムーサ・アル=リダー(彼の上に平安あれ)が言った。
「合同礼拝の美点は、一人の礼拝でのラクア一回に対して二千回に値することである」


『ビハール・アル=アンワール』88巻、4頁。
『ワサーイル・アル=シーアフ』8巻、290頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「合同礼拝の一度の礼拝は、家で(一人で)行う礼拝の四十年分に値する」


『ムスタドラク・アル=ワサーイル』6巻、446頁。




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聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)が言った。
「地上での合同礼拝でのわが従者の列は、天の天使の列のようである。合同礼拝での礼拝のラクアは、二十四回のラクアに等しい。栄光の創造主アッラーにとって各ラクアは、四十年の信仰より愛されるものである。したがって、審判の日、アッラーが始まりから終焉までのすべての人間を集結させるとき、合同礼拝に加わった信徒〔信ずる者〕の中で、アッラーが審判の日の悲しみを減らされ、天国に入るように告げられない者はいない」


『ビハール・アル=アンワール』88巻、6頁。




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あるとき、一人の盲目の男が聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)の許にやって来て、礼拝の呼びかけを聞いたとき、モスクでの預言者の合同礼拝に連れて行ってくれる人がいないと言った。それで聖預言者(彼とその家族の上に神の祝福と平安あれ)は言った。
「あなたの家からモスクまでの糸を伸ばして共同礼拝に参加しなさい」


『アル=タフシーブ』3巻、266頁。




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イマーム・バーキル(彼の上に平安あれ)が言った。
「理由がなく、ただ気が進まないというだけで、またムスリム同胞を避けるために合同礼拝を放棄する者は、どの祈りも考慮されない」


『ビハール・アル=アンワール』88巻、11頁。




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イマーム・リダー(彼の上に平安あれ)が言った。
「誠に、合同礼拝が命じられているのは、純粋な信仰の統一とイスラーム、そしてアッラーの崇拝を公然と開示するためである。なぜなら、それにより、またその明白さから、栄光の創造主アッラーの理由が(世界の)東西の人々全体に完了するからである。もうひとつの理由は、真理から遠のいている人々、似非信者、軽視するのにイスラームを主張する人々に有無を言わせないで、それぞれがふさわしいようにイスラームを扱い、彼らのほうからイスラームを示し、(社会でのその法を)守ろうとするかもしれないということにある。 繰り返す。合同礼拝は人々が互いを知ることができるようにさせ、イスラームに関してある人々が別の人々のための証人になるのを可能にさせる。また、合同礼拝は、公正な言行および信心深い行為をさせる連帯の場所となる手段であり、栄光の創造主アッラーに不服従しすぎないようにさせる役割がある」


『ビハール・アル=アンワール』88巻、12頁。




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祈願の言葉

おお、主よ! 貴方がわたしたちを公正にさせ、公正なイスラーム政府(マフディー再臨による公正な政府)をわたしたちに与えてくださるよう強く願う。彼の吉兆の政府によって。貴方が復活させ、こよなく愛されるイスラームとその従者によって。背信行為と似非信者に屈辱が与えられることによって。その間、人々を貴方への服従に招待し、貴方の道へ導く者の一人とされますように。現世と来世の両方の栄誉と壮大さの恵みを授けてくださいますように。


『ビハール・アル=アンワール』91巻、6頁。



出版者 アミール・アル=ムウミニーン・アリー(a.s.)ライブラリー
イスファハン、イラン・イスラム共和国









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